吉田調書、産経も報じる(産経新聞)

産経新聞は、福島第一原発の所長として原発事故に対応した吉田昌郎氏に政府が聞き取り調査してまとめた「聴取結果書」(吉田調書)を入手。その内容に関して18日から報じている。

吉田調書については、朝日新聞が、「2011年3月15日の朝に第一原発にいた所員の9割が所長命令に違反して、第二原発撤退した」と報道していた。しかし産経は18日付で、命令違反は無かったと報じている。

また産経は19日、吉田氏の菅直人首相(当時)に対するコメントも紹介。記事によれば吉田氏は、菅氏が事故現場に介入して無用の混乱を引き起こしたこと、それが、原発施設が水素爆発する要因になったとして、批判していた。また、菅氏の「現場から全面撤退しようとしていた東電を自分が止めた」という主張に対しても、「全面撤退など無かった」と指摘。「あのおっさんがそんなのを発言する権利があるんですか」などと、その無責任さに憤っていたことが分かった。

⇒菅氏の無責任さが一層明らかになった。当時の日本のトップは、現場に介入して"人災"の一因となったにも関わらず、原発事故の責任を全て東電に押し付けたのだという。それどころか、さも自分が窮地を救ったように吹聴している。「天子(政治家)が徳を失うと天災が起きる」という儒学の教えが恐ろしいほどあてはまる。

今年の熱中症は3万人超(NHKニュースウェブ)

総務省消防庁によると、5月から8月17日までに熱中症で病院に運ばれた人が、全国で3万3473人に上り、死者は全国で51人に上ることがわかった。この夏、東京都内では熱中症による死者が少なくとも38人に上り、うち室内で死亡した人は36人。そのほとんどがエアコンを使っていなかったようだ。

⇒エアコンを使わなかった背景には、原発停止による電気代上昇・節電呼びかけが原因となった可能性もある。今回の原発が安全審査のために止まっている大きな元凶は、2011年に菅直人首相(当時)が法的根拠のないまま浜岡原発の停止を要請したこと。菅氏はここでも、原発への過剰な恐怖で誤った判断をし、逆に大きな被害を生んでいる。

がん診断で乳房切除 「後悔していない」(朝日新聞)

朝日新聞が1面で、遺伝子検査でがんの確率が高いと判断されたため、乳房と卵巣を切除したアメリカ人女性を紹介。「後悔していない」という彼女の声を載せている。彼女は、親戚の多くががんで亡くなっていることを理由に「がんになるかもしれない」と医者に"宣告"された。「死」の恐怖が頭から離れなくなって検査を受け、手術を即断したという。

⇒がんが遺伝病だというのは、統計上の仮説に過ぎない。悩みや怒り、恐怖心といったネガティブな心の状態もがんを生み出す原因になる。がんへの恐怖がストレスを生み、がんを“引き寄せる"可能性も大いにあり得る。ただ、そうした心的傾向が文化遺伝し、家族に受け継がれる可能性はあり、そういう意味では、「死のことが頭から離れなくなった」この女性も該当するかもしれない。また、朝日の1面記事だけに、恐怖心が多くの読者に"文化遺伝"しないよう願いたい。(光)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『されど光はここにある 天災と人災を超えて』 大川隆法著

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2014年4月号記事 東日本大震災から3年 - 安倍首相、前政権による福島「強制連行」をまだ続けますか?

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2013年5月号記事 福島は安全だ 今すぐ我が家に帰ろう - 反原発にだまされるな

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2014年7月号記事 病院やクスリが「病人を増やす」- 医療の「常識」逆転 前編

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