STAP細胞に関する論文の不正問題に関して、理化学研究所(理研)の発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーが実験に参加することが決まった。期間は今月1日から11月末までの5カ月間の予定で、これに伴い、小保方氏ら関係者の懲戒処分の判断は先送りとなった。

理研の同センターは、4月からSTAP細胞の検証実験を行っているが、実験は難航していた。これまでも小保方氏は検証実験に関してアドバイスをしてきたが、理研の改革委員会は5月、小保方氏の実験への参加を強く求めており、野依良治・理研理事長も、「小保方さんがやらないと、やはり決着はつかないのではないか」とコメントしていた。

今後、小保方氏の実験は複数のビデオカメラで記録し、常に監視役が立ち会うことになる。小保方氏は理研を通じて、「心より感謝し、誰もが納得行く形でSTAP現象・STAP細胞の存在を実証するために最大限の努力をしてまいる所存です」とコメントを発表。理研からも、実験に支障が出ないよう、小保方氏への取材の自粛を求めるプレスリリースが出された。

STAP細胞を作るための最適条件が論文となっていない以上、STAP細胞が実在することを検証するには、小保方氏抜きでは難しい。小保方氏が検証実験に参加できることになったのは、問題の収束に向けて望ましい方向だ。今後、検証実験が順調に進むことを祈りたい。

ただ、小保方氏らの処分の行方は未確定であり、STAP細胞の実験の結果によっては処分が行われるだろう。また、理研の同センターに対しても、理研の改革委員会から解体勧告が出ている。しかし、本欄や本誌で何度も指摘しているように、小保方氏の論文にはミスはあったが、不正やねつ造と言えるものではない。論文にミスがあることで処分され、所属の研究機関まで解体されてしまうならば、今後、研究者は恐ろしくて研究を発表できなくなるだろう。

マスコミの側も、「出る杭を打つ」ような論調はある程度自粛すべきだろう。それが、今後、日本発の新しい研究が次々と花開くために必要なことではないだろうか。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『小保方晴子さん守護霊インタビュー それでも「STAP細胞」は存在する』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『「嫉妬・老害・ノーベル賞の三角関数」守護霊を認めない理研・野依良治理事長の守護霊による、STAP細胞潰し霊言』――されど「事実」は時に科学者の「真実」を超える』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1145

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