2014年8月号記事

The Liberty Opinion 3

科学で証明できないものはない?
NHKは傲慢な番組づくりをやめよ

NHKが、超常現象を否定する番組を放送し続けている。

4月5日に放送した「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」では、アブダクション(宇宙人による誘拐)を扱った。

番組では、アブダクションの体験者たちから、体が動かない例が多いという共通点を見出して、「アブダクションは金縛りの一種」と断定。また、宇宙人に誘拐されたという証言についても、脳内で作り出された「偽りの記憶」であるとした。

別の回では、トンネルでの怪奇現象を取り上げた。トンネル内を走行していた車が突然停止。すると、フロントガラスに血が付着し、幽霊が車上に飛び乗ってきたというものだ。これについても、「付着した血は落ちてきた泥水」であり、「幽霊は、もろくなって落ちてきた天井のレンガ」と決めつけて、怪奇現象を真っ向から否定した。

さらに、他の番組である「タイムスクープハンター」でも、ポルターガイスト現象を扱った。池袋村出身の女性を召し使いとして雇うと、誰も触っていないのに、皿が落ちて割れたり、行灯が飛ぶなどという、江戸時代に起きた超常現象だ。これも、「同じ村の男性が、女性を村に戻すために嫌がらせをしたからだ」と結論づけた。だが、 いずれの番組も超常現象の否定の仕方が極めてずさんだ。