2014年7月号記事

The Liberty Opinion 1

現地取材

韓国の反日慰霊碑で揺れる長崎・平和公園

実体のない「強制連行」を認めることは慰霊にも平和にもつながらない

慰霊に名を借りた韓国の反日運動が、長崎市の平和公園を舞台に進められようとしている。

本誌記者は5月上旬、長崎に飛び、現地で取材した。

◇ ◇

長崎市の平和公園。中央の平和祈念像は、「神の愛」と「仏の慈悲」を象徴している。全世界から平和を祈る人々が訪れるが、この地を決して「反日の聖地」にしてはならない。

問題になっているのは、韓国政府と在日本大韓民国民団長崎県地方本部が、平和公園内への建立を目指して長崎市に設置許可を申請した、「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」だ。

慰霊碑は、直径4・4メートルの台座に、高さ3・7メートルの石碑を建てる。碑文はハングル(韓国語)で、「この地で強いられた苦しみも」「この地での過酷な強制労働と虐待も」「よその国の戦争のために異郷で跡形もなく消えてゆく悲しみはどうすればよいのでしょう」などと刻まれる予定という。

なお碑文は、「対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会」による起草だが、この団体はさまざまな形で第二次大戦における日本の"罪"を追及している、韓国の政府機関である。