建設中の校舎棟。8 月には内覧会を予定している。

2014年7月号記事

開学に向けて準備着々

幸福の科学大学は「新文明の発信基地」

校舎棟の中心に建つ予定の、ピラミッド型礼拝堂のイメージ。

来春の開学を予定している「幸福の科学大学(仮称・設置認可申請中)」は、千葉県長生村の県立九十九里自然公園内に位置し、最寄りの海水浴場まで徒歩10分という、雄大な自然に恵まれた環境にある。

少子化が進み、「大学全入時代」を迎える中での設立となるが、なぜいま新しい大学をつくるのか。

同大学の創立者である大川隆法・幸福の科学総裁は、著書『新しき大学の理念』(幸福の科学出版刊)で、明治期につくられた既存の大学の多くが、戦後、国家としてのアイデンティティや未来ビジョンを発信する能力を失っているのではないかと指摘し、こう語っている。

「今、あえて新しい大学を創り、世に問う理由があるとすれば、それは、『新文明の発信基地』としての大学、『新しい学問を創造する場』としての大学を創りたいということです」

幸福の科学大学に創設される3 学部の概念を表した図。人間幸福学部での「幸福の探究」の研究・教育を基礎とし、その具体化として「新文明の創造」に重点を置く、2 学部がある。

同大学が設置に向けて取り組んでいるのが、いずれも国内外に見られないユニークな3つの学部だ。

同大学の根幹とも言える「人間幸福学部」では、個人や社会全体の幸福や国際的な正義の確立などを探究。「経営成功学部」では、様々な企業が黒字になる考え方や手法を学ぶ。そして、「未来産業学部」では、理工系の学部として、未来社会に必要な産業を生み出すために、現代科学技術の限界を突破していく。

英語教育にも力を入れ、多くの留学生を送り出すとともに、外国からも積極的に留学生を受け入れ、様々な分野で世界のリーダーとなる人材の輩出を目指す。

同大学は3月末、文部科学省に設置認可を求める申請書類を提出し、受理された。今後、約半年かけて大学設置・学校法人審議会が審査し、秋ごろに、文科省が正式な認可について判断する予定だ。

説明会を開催「最先端の学問を超える授業を」

九鬼学長の説明に聞き入る来場者たち。

未来産業学部の展示ブースで行われた実験を眺める来場者(いずれも東京会場)。

また同大学は開学に先駆けて、5月6日に東京で、11日には京都で説明会を開き、入学を志す学生やその保護者ら約300人が訪れた。6日の説明会で、九鬼一学長(就任予定)は、「人類の未来を創ろうと志す方を歓迎します」と話した(コラム参照)。

また、人間幸福学部を担当する金子一之講師は、参加者にこう語った。

「アメリカの大学で『幸福学』や『心理学』は人気の高い授業。しかし心の法則について、それらと比較にならないほど豊富な教えと事例をすでに有しているのが、幸福の科学大学。本学では、各分野の最先端と言われる学問を超える授業を目指します」

各学部のブースでは、英会話の模擬授業が行われたり、3Dプリンターで作成された展示物を前に、学生が講師陣に熱心に質問していた。青森県から来た高校3年の男子生徒は、「事業を継ぐ立場なので、成功し続ける経営を学ぶために経営成功学部に入りたい」と話した。

コラム

「人類の未来を創る」

九鬼一学長(就任予定)

幸福の科学大学の建学の精神は、「幸福の探究と新文明の創造」です。この精神に共鳴し、学問の世界で人類の未来を創る志のある方をお待ちしています。

人間幸福学部で探究する幸福とは、宗教的な「この世とあの世を貫く幸福」と、「自分も他人も幸福になること」の両方を指しています。ほかの人の悩みや様々な社会問題を解決したい人を歓迎します。

経営成功学部では、「成功する経営」を研究します。起業家を志す人や、公共機関の経営に携わる、公務員や政治家を目指す人も対象になります。

未来産業学部は、メカトロニクスを中心に、「未来の産業の中核技術」の研究をします。創造性の豊かな学生を待っています。