2014年6月号記事

台湾の未来

現地レポート

台湾の学生が守ったもの

台湾の学生たちが3週間以上にわたり、立法院(国会)を占拠し、50万人規模のデモを行った。筆者自身、2年前に台湾留学の経験もあり、現地の学生たちが「何を守ろうとしているのか」を確かめたいと思い、大規模なデモが行われた3月下旬、ネット番組「 ザ・ファクト 」取材班とともに台湾へ飛んだ。

HS政経塾1期生、幸福実現党兵庫本部副代表

湊 侑子

(みなと・ゆうこ)1983年生まれ。兵庫県姫路市出身。2005年、関西学院大学文学部を卒業後、幸福の科学に奉職。10年に、HS政経塾に第1期生として入塾し、台湾に留学するなど精力的に活動。13年に、卒塾し、現職。

首都・台北市中心部にある立法院(国会)に着いて驚いたのは、救援物資の豊富さだった。占拠している学生たちだけでは、到底使い切れないほどの物資がうず高く積まれていた。水や食料だけでなく、寝袋、テント、雨合羽などに加え、仮設トイレも設置されていた。

3月30日のデモ当日、集会の拠点となった総統府前には、有名ミュージシャンの野外コンサート並みのステージが組まれ(写真上)、この運動に台湾全土から多くの支援が寄せられていることを感じさせた。

「今日のデモには、台湾の未来がかかっている」

そう話すのは、国立政治大学に通う女子大学生(21歳)だ。彼女は、今回の運動に参加することを母親に伝えると、「学生は勉強だけしておけばいい」と叱られ、何度も口論になったという。そんな彼女にとって、この日は人生初のデモとなった。

暑い日差しが照りつける午後1時、デモが始まった。参加者は、主催者発表で50万人、台湾の人口2300万人の2%に相当する。日本の人口に置き換えれば、260万人が参加した計算で、その規模の大きさが分かる。