規制緩和などによる小さな政府を訴えた、経済学者ハイエク。政府主導の公共投資による景気浮揚策を重視するケインズと並び立つ、経済学の重鎮だ。

ハイエクの自由主義を、現代の日本で実践するとどのような政策になるのか。ハイエクの霊に直接聞いてみたのが、16日から全国の書店に並ぶ『ハイエク「新・隷属への道」 「自由の哲学」を考える』(大川隆法著)だ。大川隆法・幸福の科学総裁が天上界のハイエク霊を呼び出し、インタビューを試みた。

ノーベル経済学賞を受賞した古典的自由主義者のハイエクの思想は、イギリスのサッチャー首相やアメリカのレーガン大統領などに大きな影響を与えた。また、共産主義や社会主義が全体主義だと看破した主著『隷属への道』はベストセラーとなり、旧ソビエト連邦内でも指導者層に読まれ、その崩壊のきっかけともなった。

『ハイエク「新・隷属への道」』でハイエクの霊は、生前から比較されることが多かったケインズ経済学について、「統制経済」と論評し、戦時など緊急時には効果があるがやがて限界が来るため、その後は個人に自由を与える必要があると語った。ハイエクとケインズによる2つの経済学はいわば車の両輪であり、どちらに重きを置くかは状況により判断するべきということだ。

では、ハイエクの「自由の哲学」の中で、国防はどのように位置づけられているのか。この興味深い論点にも、ハイエク霊は本書でコメントしている。故国オーストリアをドイツに奪われて国を失った立場だったからという、自由の思想を生み出した背景についても自ら指摘した。

現代の問題に、歴史上の「あの人」ならどう答えるかが、ズバリ分かるのが霊言シリーズの魅力のひとつ。今回刊行されたハイエクの霊言も、国家運営についての価値ある示唆に満ちている。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ハイエク「新・隷属への道」』 大川隆法著

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アマゾンの同書紹介ページ

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幸福の科学出版 『未来創造の経済学』 大川隆法著

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