脱原発を目指す大規模デモや集会10月13日、東京都内で行われた。参加者は、のべ4万人(主催者発表)という。この日の集会には作家の大江健三郎氏も参加し、「この半年、一年で譲ってしまうと、再稼働の勢いを押し返すことができなくなる」と語った(朝日新聞)。

ノーベル文学賞作家の発言には重みがある。大江氏のような知識人が脱原発を唱えるのなら、「やはり再稼働しないほうがよいのだろうか」と思う人も出てくることだろう。しかし、同氏の小説が持つ文学的価値はともかくとして、政治的な考え方については、批判の声もよく聞かれる。

たとえば、大江氏は昭和40年代に、北朝鮮に帰国した青年が金日成と握手している写真について「感動的」だとし、「日本の青年にとって未来は、北朝鮮の青年のそれのようにまっすぐ前向きに方向づけられているのではない」(『厳粛な綱渡り』文藝春秋)と書き、北朝鮮を礼賛していたが、これを問題視する人は少なくない。

また、昭和40年代に発表し、高校の国語教科書にも載った作品に「破壊者ウルトラマン」という文章がある。その文章の中で大江氏は、怪獣だけでなく、怪獣と戦うウルトラマンも、都市破壊の当事者であるという趣旨の論を展開している。

要するに大江健三郎氏は、「北朝鮮を賛美し、ウルトラマンを糾弾する」という考え方の持ち主なのだ。だから、大江氏が糾弾する対象は、実際には善なるものである可能性が高い。原発の再稼働は、日本経済が破滅しないために必要なのである。

幸福の科学の霊査によれば、大江健三郎氏の本心は、「反原発運動でノーベル平和賞をもらいたい」(大川隆法著『大江健三郎に「脱原発」の核心を問う』)というものであることがわかっている。作家の個人的野心のために、日本国民が誤った道を選ばないことを願う。(賀)

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