子供の時に受けた"しつけ"の違いが、大人になってからの所得の格差につながっていると考えられることが、アンケート調査から分かったという。

神戸大(兵庫県)、同志社大(京都府)、立命館アジア太平洋大(大分県)の研究チームが、調査会社に登録する国内の18歳以上の男女9万人を対象にインターネット上でアンケート調査を行い、約1万6千人から得た有効回答を分析した。すると、「うそをつかない」「人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」という4つの"しつけ"を子供の時にすべて受けた人の平均所得は479.6万円で、4つすべてを受けていない人の393.4万円よりも約86万円も高いという結果が出た。

特に、「うそをついてはいけない」という"しつけ"を受けた人の平均年収は約449万円で、受けた記憶がないという人の約399万円と約50万円の差があったという。また、4つすべて受けた人と受けていない人とで、大学や大学院を卒業した人の割合を比較すると、受けた人の割合がそれぞれ55%、46%だった。

さらに、4つの"しつけ"を受けた人たちは、「飲酒運転」「脱税」「年老いた親の面倒は子が見るべき」といった点について、より強い倫理観を持っていることも分かった。

研究を行った神戸大の西村和雄特命教授(数理経済学)は、「しつけを受けた記憶の有無が重要。子供には、必要なしつけを繰り返すことが大切ではないか」と分析している(15日付毎日新聞)。

幸福の科学の基本教義は「正しき心の探究」で、具体的には「愛・知・反省・発展」の四正道を掲げている。「うそをつかない」は「反省」、「人に親切にする」は「愛」、「ルールを守る」「勉強をする」は「知」の教えに当たるだろう。

つまり、国民一人ひとりの豊かさを実現させ、その結果として実現する国家全体の繁栄・発展の基礎となるのは、心の教え、宗教教育であると言えるのではなかろうか。(宮)

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