2009年1月号記事

宗教学のいま

寄   稿     大正大学人間学部教授 藤原聖子

(ふじわら・さとこ)1986年、東京大学文学部卒業。シカゴ大学大学院博士課程修了(2001年Ph.D.取得)。現職に至る。専門は比較宗教学、アメリカ文化研究。現在の研究テーマは「宗教と教育の関係の国際比較」。著書に『「聖」概念と近代』、『三大宗教 天国・地獄QUEST』(共に大正大学出版会)などがある。

06年、教育基本法が改正され、「宗教に関する一般的教養」の尊重が追加された。あるべき宗教教育とは何かを真剣に議論すべき時期に来ている。

そんな中、諸外国の宗教教育事情を知る上で注目すべき研究成果が現れた。大正大学が創立80周年記念事業の一環として手がけたDVD「世界の宗教教科書」の発刊である(プロジェクト代表=星野英紀・大正大学人間学部教授)。

プロジェクトの中心メンバーとしてDVD作成を推進した、藤原聖子・大正大学教授による論文を掲載する。