国有化後初めて尖閣諸島に上陸し、その後、軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)容疑で書類送検されていた、幸福実現党青年局長でミュージシャンのトクマ氏が20日、不起訴(起訴猶予)となった。

中国人活動家らの尖閣への不法上陸を許すなど、中国の強硬姿勢に受け身な日本の現状を憂いたトクマ氏は9月18日、尖閣諸島・魚釣島に上陸。灯台の鉄塔に日の丸を括りつけたり、慰霊碑周辺を清掃したり、慰霊の思いを込めて、持ち歌「I LOVE ZIPANG」を歌うなどした。トクマ氏の行動には、日本人としての誇りを取り戻してほしいという願いが込められていた。

だが、帰港後、日本政府は被害届を提出。沖縄県警八重山署は軽犯罪法違反の容疑で、トクマ氏を那覇地検石垣支部に書類送検していた。

その後、東京都知事選に立候補したトクマ氏は、街頭演説で次のように訴えていた。

「日本政府は、尖閣に不法上陸した中国人活動家に対しては無罪放免で、日本人の僕を刑法犯として裁こうとしている。尖閣はどこの国の領土ですか!」「アメリカはもう自分の国のことで精一杯です。日本はやっと主権国家として目覚めるチャンスなんです」

そもそも日本政府が、トクマ氏を書類送検したこと自体誤りだが、今回、裁判を行う必要がないと判断し、起訴猶予処分としたことには一定の理解ができる。

都知事選以前からトクマ氏が一貫して訴えてきたのは、愛国心の大切さや自虐史観からの脱却である。それを行動という形で示したことは、幕末の吉田松陰同様、後から来る人々の心に火をつけ、戦後の一国平和主義を破壊し、この国を生まれ変わらせる出発点となるであろう。(居/格)

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2012年9月18日本欄 尖閣に上陸した幸福実現党員は「愛国無罪」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4875

2013年1月号記事 勇気と行動が時代を変える - 「とにかく動く!」の陽明学

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5187