インターネット動画サイト「ニコニコ動画」で29日、約1時間半にわたってネット党首討論会の生中継が行われ、約140万人が視聴した。

今回出演したのは、民主党、自民党、公明党、みんなの党、日本未来の党、国民新党、日本共産党、社民党、新党大地、新党日本の党首10人。衆院選の争点の中で、TPP・消費税増税・原発の3点を中心に意見を交わした。

ニコニコ動画の特徴は、視聴者との双方向性であり、放映中、視聴者の書き込みがリアルタイムでネットの画面に表示される。たとえば、日本未来の党の嘉田由紀子代表が「卒原発」について発言したときには、画面上に、「ドイツみたく電気売ってくれる国ないぞ」「できないことは言わないで」など、視聴者からの反論が表示された。また、「原発推進」を掲げる党がいないことについて、「原発推進はいないのか」という突っ込みのコメントも入った。

今回この討論会には参加していないが、幸福実現党(立木秀学党首)は唯一、明確に「原発推進」を主張している政党だ。資源の少ない日本にとって、安定的な電気エネルギーを得られる原発は、経済面、産業面でも重要。また、他国からは、原子力発電技術を持っていることは核兵器の開発能力があると判断されるため、実質的な核抑止力になる。中国や北朝鮮の核の脅威と隣り合わせの日本にとっては、国防上の意義は大きい。

ニコニコ動画では、12月2日(日)の夕方18時から深夜1時まで、7時間の総選挙政党別政権公約(マニフェスト)特番を放送予定。出演政党は、一党あたり30分以内で政策を語る。ここに、幸福実現党の立木秀学党首も出演し、原発推進などの主張を展開する。真に国民を幸福にする政党はどこか、さらなる国民的議論が必要だ。(晴)

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