2007年10月号記事

「神を失った時代」の芸術をめぐって

ワーグナーのタンホイザー

1年間続いたシリーズの最終回は第1回にも登場した樋口裕一氏に最も傾倒している作曲家ワーグナーについて話を聞いた。

独自の人気を持ちつづけるその芸術世界を題材に現代人にとっての芸術と宗教の問題を考える。

(ひぐち・ゆういち)1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士課程修了。作文、小論文の専門塾「白藍塾」主宰。京都産業大学文化学部客員教授。東京国際フォーラムにて開催される音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の親善大使を務めるなど、クラシック音楽評論家としても活動。著書は『頭がよくなるオペラ』(ビジネス社)『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)『笑えるクラシック』(幻冬舎新書)ほか多数。