関西電力大飯原発の再稼動に反対してきた橋下徹市長ら関西の首長が5月31日、「(電力の)15%の不足を前提にするのは行政の責任者として非常につらい」と「事実上容認」の姿勢を打ち出した。さらに6月1日に橋下氏は「負けたと思われても仕方ない」と"敗北宣言"した。

ここまでの橋下氏の変節ぶりは際立っている。

  • 橋下氏は昨年11月、脱原発を公約に市長に当選。
  • 4月13日に大飯原発の「安全宣言」に対して、「本当におかしい。このプロセスで(再稼動を)許したら本当に怖いことになる。政権を代わってもらわないと」と息巻いていた。
  • 4月26日、「原発を再稼働させなくても(今夏の電力需要を)乗り切れるかどうかは関西府県民の努力次第。その負担が受け入れられないなら、再稼働は仕方がない」と一転、「民意」に従うという、お得意の無責任な態度に転換。
  • 5月14日、政府が今夏の関西の電力不足は15%になると公表。15日に関西の経済3団体トップが橋下氏に会い、再稼動への理解を求めたところ、19日には橋下氏は態度を軟化し、「1~3カ月の限定稼動」に言及した。

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁が5月10日に行った守護霊インタビューで、橋下氏の守護霊は以下のように語っていた。 (最新刊 『徹底霊査 橋下徹は宰相の器か』所収)

「反対しているほうが、今は支持率が上がるかなあ」

「どうせ、また再稼動するの、分かってっからさあ。ポピュリストかどうかは知らんけど、そういう声が高まれば、そう変えればいいだけのことだよ」

このことから、橋下氏は大飯原発の再稼動は避けられないことを知りつつ、マスコミが一斉に脱原発を唱えるのに乗って人気を集めようとしていただけだ、ということが分かる。

不思議なのは、いつもは政治家の揚げ足取りばかりする新聞等マスコミが、これだけ無節操な橋下氏に対して、ほとんど批判らしい批判をしないことだ。やはりマスコミは橋下氏を祀り上げて、「橋下政権」に押し上げるつもりなのか。

マスコミがどのようにもてはやしたとしても、国民は橋下氏の本音を知って、冷静な目で判断しなければならない。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『徹底霊査 橋下徹は宰相の器か』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=763

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2012年7月号記事 橋下徹の本音――ポピュリズムと地域主権の罠――

http://www.the-liberty.com/topics/2012/14.html