2012年2月号記事

個人の人生、社会、国家、人類、地球そして宇宙。すべてを幸福な未来へ導くための羅針盤として、ワールド・ティーチャー(世界教師)大川隆法総裁の質疑応答をお届けしてまいります。

中東革命の霊的背景とは

新シリーズ 2012年の世界を導く教え(1)

2011年8月24日・幸福の科学総合本部における質疑応答より

Question*本稿は英語で行われた質疑応答の日本語訳です

今、世界中で起きている事件についてお尋ねします。現在エジプトやリビアでは、多くの人々が勇気を奮い、自由や正しい政治を求めて戦おうとしています。これらの背景にはどんな霊的真実があるのでしょうか。また、この動きは他の多くの国々にも広がり始めているようですが、その背景に主エル・カンターレ(注)のご意図があるのであれば、お教えください。また、より多くの人々に主の教えを伝えるために、この状況をどう理解すればいいのか、お教えください。

(注)エル・カンターレとは「うるわしき光の国・地球」を意味する、地球の至高神の名。仏教、キリスト教、イスラム教などの生みの親であり、現在、その本体意識の一部が大川隆法・幸福の科学総裁として地上に出ている。

Answer

イスラム社会に自由をもたらすことが幸福の科学の存在意義の一つ

分かりました。それは、私の意志です(It's my will.)。私の意志から始まっています。私は、全世界に対して責任を負っているのです。

私はすでに、この世的な生き方に多くの問題点を見出しています。一つは、唯物論(materialism)です。唯物論は共産主義に立脚しています。もう一つの問題は、イスラム教徒のことです。もちろん、イスラムの教えは中東の神エローヒム(Elohim)の教えから来ていますが、現代では、彼らの戒律のあり方が一部、人間性や人権を抑圧しています。私は自由の神(a God of freedom)として、彼らを自由にするために地上に降りたのです。これが、幸福の科学の存在意義の一つです。

キリスト教も、霊的なことが分からないので改革が必要

さらに三つ目は、キリスト教に関する問題です。イスラム教徒が今、宗教としての成り立ちを再構築中であるとしても、だからと言ってキリスト教だけが正統な教えであるという意味ではありません。私はそうは思いません。キリスト教にも、改めるべき点は数多くあるだろうと思っています。

その一つが、霊性の欠如(the lack of spirituality)です。霊性の欠如とは、彼らの政治的権力が強くなりすぎて、イエス・キリストの霊的な教えを忘れてしまったということです。

これについてはすでに説きましたが、当時、私は天上界からイエスに霊的な教えを数多く送りました。しかし近年では、キリスト教の教会さえも私の霊的な教えを理解できず、毎週日曜日に聖書の内容を教えているだけになっています。

彼らは、魂の転生輪廻(the reincarnation of souls)などを含む霊的なことの意味が分かりません。ましてや、宇宙からやってきた魂たちに関する私たちの新たな教えは、彼らには理解不能です。ですから、キリスト教も改革しなければいけません。

つまり、私には三つの課題があります。一つ目は唯物論、二つ目はイスラム教徒における人権の欠如、そして三つ目が、キリスト教社会における真なる霊性の欠如です。

日本の伝統宗教には心の教えや霊的知識が欠けている

それに加えて、私たち日本人は、日本の時代遅れの宗教を未来志向型の宗教(a future-oriented religion)へと、つくり変えなければなりません。心の教えを含むものにしなければいけません。

日本の伝統宗教は、この点が足りないのです。神道には形だけ、儀式だけしかありません。儀式で神の神聖さを形にしているだけであって、そこに教えが入っていないのです。

かつて聖徳太子は仏教精神を輸入し、当時の日本人は仏教を大いに身につけました。しかし、その仏教さえ、現在では死にかけています。仏教徒、というより、むしろ仏教僧侶たちの恐らく50パーセント以上は、生命の永遠について考えたこともなければ、信じてもいないと思われます。

彼らは魂の転生輪廻について深く考えて話すこともせず、霊的世界が理解できません。普通の人と同じような生活をしており、現代の真実の仏陀の教えを教えることができていません。

これがもう一つの、四つ目の問題です。あるいは、日本人にとっては一つ目の問題かもしれません。

日本人の考えを支配している教育とマスメディアの改革を

さらに、日本においては根本的な問題があります。教育とマスメディアからくる問題です。彼らの意見は日本人に対して非常に大きな影響力を及ぼしています。

彼らは、人生はこの世限りのものだと思い込み、この世で幸福になることだけをモットーにしているようです。私たちは勇気を出して、彼らに真理を教え、彼らを宗教的な人間に改心させる必要があります。

教育とマスメディアは、時として大変な難敵です。私たち宗教家が世界中の人々のために広い世界を切り拓くのを阻もうとして、闘いを挑んでくることさえあります。彼らは、日本人の考えを左右する一種特別な力を持っています。

しかし、私はすでに多くの国々に、伝道のための巡錫を重ねてきました。仏神への深い信仰を抱いている人々が大勢いました。私は彼らに勇気づけられました。これは日本だけの問題ですので、日本人はこの誤った伝統と戦わなければなりません。私たち日本人自身が解決しなくてはならない問題だと思います。

答えが多岐に渡ってすみません。たくさん教えがありますので。しかし、最初に申し上げた通り、最近、世界で起こっている革命は私から出ています。それが答えです。