2020年世界は日本を仰ぎ見る Part2

2020年世界は日本を仰ぎ見る Part2

 

2012年2月号記事

 

特集「心の力」で未来は変わる第2部

 

【3】GDP3位転落で日本は覇権国家となる

 2011年前半の最大の国内経済ニュースは、東日本大震災を除けば、GDP(国内総生産)の3位転落だろう。

 かねてから予想されていたこととは言え、この衝撃は日本人の誇りを打ち砕いた。1968年に西ドイツを抜いて世界2位の経済大国に躍り出てから、日本にとって経済力こそ、自信の源泉だった。「政治は三流でも経済は一流」と言われたこともある。一時は第1位のアメリカを抜くとも言われた。

 その日本が、43年ぶりに、中国に抜かれてしまったのだ。

 前後して、「次の覇権国家は中国だ」「日本はもう経済成長できない」という主張も声高に叫ばれるようになった。

 実際、日本は1997年に消費税の増税をして以来、経済成長は伸び悩み、デフレが進行し、自殺者は98年から3万人を超えるようになった。10数年にわたる不況の中で、こんな悲観論に陥るのも無理もないかもしれない。

 しかし、本誌は、あえて主張する。今回の3位転落こそ、次なる飛躍を約束すると。歴史に学べば、3番手に退くことで、かえって覇権国家に近づくということがあり得るからだ。

 

 

意外な世界の覇権システム

 大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は、今から20年前、ある法話で「世界の覇権システム」について、次のような重要な指摘をしている。

  • 過去500年の世界の覇権交代を見ると、ナンバーツーの国がナンバーワンの国に挑戦した場合、なかなかナンバーワンになれない。
  • ナンバーワンに挑んだ国は、歴史的に見ると敗れており、意外なことに、次の三番手、四番手の有力国が次に上がってくる。
  • 例えば、16・世紀の覇権国ポルトガルに挑んだのはスペインだが、実際に覇権を握ったのはオランダだった。
  • オランダに挑んだのはフランスだったが、次の覇権はイギリスに移った。
  • イギリスには、フランスと、次いでドイツが挑んだが、アメリカが次の覇権を握った。

 

 つまり、1位と2位が覇権を巡って潰し合うことで、無傷の3番手が次の覇権を握るということだ。この歴史の法則からすれば、世界2位というポジションがいかに危険なものかが分かる。

 

 

米中覇権戦争が日本に利益をもたらす?

 日本は、3位に落ちたことで、危険な2位というポジションから脱し、覇権国家に潰されるリスクが減った。世界の覇権争いは、「日米間」で行われる可能性が減って、「米中間」で行われる可能性が高まったのだ。

 実際に、中国はかなり分かりやすい形でアメリカに挑戦しつつあるし、アメリカも応戦の構えだ。南シナ海をめぐる米中のせめぎあいもそうだし(16ページ参照)、TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐる米中の対立もそうだ。

 いずれにせよ、今後、米中は軍事においても経済においても、覇権争いを激化させていくだろう。中国の次の指導者となることがほぼ確実な習近平国家副主席の守護霊は、大川隆法総裁による公開霊言で、次のように語っている。

「欧米文明が、アングロサクソンが、世界を支配した時代は終わり、これから、また、世界史的には『大中華帝国』の時代が始まる。これが、私たちの構想だな」(注)

 おそらく今後少なくとも10年程度は、米中がぶつかり合うことになる。その間、日本はじっくりと力をためておけば、次の覇権国家の条件を満たせることになる。外交戦略としては、ナンバーワンとナンバーツーを競わせる「二虎競食の計」を採るわけだ。

 大切なのは、アメリカに対しても、中国に対しても、覇権争いを挑まないことだ。

 日米同盟を堅守しつつ、日本の独立性を高め、経済力の回復に努めれば、日本の未来は決して暗くない。

 米中覇権戦争の始まりによって、2020年以降、日本の時代が来る可能性が"見えた"と言える。2010年代を「雌伏の10年」として爪を研ぐことが、希望の光を将来につなぐことになるだろう。

 

特集:「心の力」で未来は変わる

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タグ: 2012年2月号記事  覇権国家  アメリカ  中国  米中覇権戦争  三橋貴明  東京  

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