2011年11月号記事

新連載

放射線防護学の第一人者高田純 教授の

放射能これだけ知れば怖くない

大震災とそれに続く原発事故の発生から半年たった今でも、テレビや雑誌では、放射能の不安を煽るような報道が続いている。

実際に福島の放射能汚染はどのくらい深刻なのか。放射線防護学の第一人者である高田純・札幌医大教授が、8月21日に郡山市内で行った講演で、被災地住民の疑問に直接答えた内容をお届けする。

高田純

(たかだ・じゅん) 札幌医科大学教授、理学博士。専門は放射線防護学。広島大学大学院理学研究科博士課程後期中退後、シカゴ大学ジェームス・フランク研究所、広島大学原爆放射線医科学研究所、京都大学原子炉実験所などを経て、2004年より現職。広島、チェルノブイリ、マーシャル諸島、カザフスタン、シルクロード楼蘭など、世界各地の放射線被害を調査・研究している。著書は『世界の放射線被曝地調査』(講談社ブルーバックス)、『福島 嘘と真実』(医療科学社)など多数。

Q.1
福島市で、子供数人の尿からセシウムが出たと聞きました。これは内部被曝ですが、こうした被曝の影響というのはすぐに出るのか、数年後に出てくるものなのか教えて下さい。