今年に入り、すでにアジア4カ国(インド、ネパール、香港、フィリピン)で法を説いた幸福の科学の大川隆法総裁は、15日に5カ国目のシンガポール、18日目に6カ国目のマレーシアで、それぞれ初めて説法をした。

隣接する両国だが、人工的な都市国家で無宗教者が比較的多い(15%)シンガポールと、国民の60%がイスラム教徒のマレーシアでは、聴衆の関心や宗教的感受性がかなり異なる。両国での法話(いずれも英語)は、その違いを反映したものとなった。

シンガポールでの演題は「Happiness and Prosperity」(幸福と繁栄)。約1200人の聴衆に、大川総裁はまず「シンガポールの霊界を探索してみたが、この国にはまだ神がいない」と明かした。そして、前首相のリー・クアンユー氏の守護霊と話した内容などを交えながら、「一定の物質的繁栄を実現したシンガポールがさらなる繁栄に向かうためには、国を正しく導き、かつ経済繁栄とも両立するスピリチュアルな思想が必要。そうした思想を体現したリーダーを輩出することが最重要である」と説いた。後半は聴衆と、活発な質疑応答が交わされた。

マレーシアでの演題は「The Age of Mercy」(慈悲の時代)。大川総裁は約3000人の聴衆を前に、こう説いた。

「コーランにもある通り、あらゆる宗教の起源は一つである。コーランのアッラーの正体でもある至高の存在(the Supreme Being)の名を、エル・カンターレと言う」

「今必要なものは、あらゆる宗教を統合し、あらゆる違いを乗り越え、世界中の差別をなくすための新たな宗教である。アジアは一つ、世界は一つ。私たちは慈悲の時代を生きている。慈悲とは神の別名にほかならない」

宗教に対し思考停止している日本のマスコミは、日本を代表する宗教家が海外でこうした説法をしているという国際的ニュースを伝えない。だが、特にマレーシアでの説法は、イスラム教徒が多数を占める国における幸福の科学の初講演として歴史的意義を有することが、やがて明らかになるだろう。(司)

※両講演の内容は、近日中に全国の幸福の科学で公開を予定されると共に、本サイトでも抜粋動画を配信予定。