野田首相が新内閣人事で、文部科学省の大臣政務官に日教組の中央執行委員出身の神本美恵子参院議員を起用したことが波紋を広げている。

19日付フジサンケイビジネスアイはコラム記事で「衝撃を受けたのは文科官僚だった。……『教育行政が日教組に乗っ取られる』『首相の姿勢に正直、ガッカリさせられた』」という省内の声を紹介している。

文科官僚が落胆するのも無理はない。神本氏は筋金入りの「左翼」思想の持ち主だ。

  • 2003年、有事の定義などを定めた武力攻撃事態対処三法に反対票を投じた(民主党としては賛成)。
  • 2006年、「国と郷土を愛する心」や「宗教に関する一般的な教養」などを盛り込んだ教育基本法改正に反対キャンペーンを展開。
  • 朝鮮学校に対する高校無償化を求める運動を展開。
  • 歴史教科書に「従軍慰安婦」や「強制連行」などを盛り込む運動を展開。
  • 「従軍慰安婦」に対する日本政府の謝罪と補償を求める運動を展開。

神本氏のホームページには、以下の文言も並ぶ。

  • 憲法9条及び前文の理念を世界に広め、公正で恒久的な平和・軍縮を実現させます。
  • 近・現代史の戦争の惨禍の実態を次世代に継承するための必要な機関を内閣及び国会図書館に設置するとりくみをすすめます。

野田首相は7月中旬、「私はたまたま財務相だが、やりたかったのは文部科学相。教育が一番やりたかった」と語っている。やりたかった文部科学行政を神本氏に担わせ、何を実現しようとしているのだろうか。

実は野田氏は財政についても外交・安全保障についても、何も考えていなかったということが明らかになりつつある。(織)

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