宇宙からの侵攻はあり得るのか、宇宙先進国アメリカでは公にその可能性が議論され始めているようだ。

科学専門チャンネル「ディスカバリー」の「好奇心(Curiosity)」というシリーズ番組は、14日に「エイリアンの侵攻 我々に備えはあるか(Alien Invasion: Are We Ready?)」というテーマで放映される。それを前にした12日、番組アドバイザーで理論物理学者のミチオ・カク氏が米MSNBC TVの番組に出演し、宇宙人の地球侵攻の可能性について明らかにしている。

カク氏によれば、1週間に1個の割合で新たな木星サイズの惑星が見つかっており、そのうちのいくつかで地球人類を超える知能を持った生命体が存在する可能性がある。

ハリウッド映画は地球人と異星人との戦争を描きたがるが、攻め込んでくる宇宙人は地球よりも数百万年単位で進んだ文明を持つ可能性があり、その際は「バンビー対ゴジラ」のような一方的な戦いになるという。文明のはるかに進んだ相手は、こちらが認識すらできないような進んだ兵器を持っている可能性がある。

宇宙には資源の豊富な無人星が多いため、宇宙人もむやみやたらに地球を攻めたりはしないだろうとカク氏は話すが、その一方で宇宙からの防衛の必要についても述べている。人工衛星などを活用して、宇宙の進んだ文明の存在を確認し、彼らの兵器のレベルを分析し、場合によっては対話を行う必要があるという。

本誌が明らかにしているように、宇宙人と実際のコンタクトを取る時代は既に始まっている。彼らといかに付き合っていくべきかは今後の重要課題になるだろうが、まずはカク氏の述べるように、事実関係の収集と分析から粛々と行っていくべきだろう。