2011年度第一次補正予算が2日、成立した。

総額4兆153億円に上る予算で、がれき処理や仮設住宅の建設、道路の補修など、東日本大震災の復旧にあてる。

震災直後の対策費としては、1995年の阪神・淡路大震災の1兆223億円を大幅に上回る。財源は、基礎年金の国庫負担割合を維持するための2兆5千億円を転用するほか、子ども手当の上積み分を断念するなどして、国債を増発しない方向で捻出する。

今後は本格的な復興に向けた取り組みを、二次補正予算に反映させることになる。消費税と社会保障の一体改革案も、これからまとめられることになるが、財政の縛りで中途半端な復興プランにならないように望みたい。特にインフラ投資に関しては、将来のリターンが大きく見込めるため、大胆にお金を使っていくことが肝要だ。(村)

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