2011年6月号記事

民主党が奉戴する“松下圭一イズム”(日本型共産革命のイデオロギー)

「国会内閣制」──民主党は日本をヒットラー型独裁体制になぜ改造するのか

嶋田陽一(政治学者)

第一節 ジャコバン党独裁体制→「国会内閣制」

→官僚主導政治の打破/内閣の独裁機関化(=ナチ体制)──民主党が実現に驀ばく進しんする、“上からの共産革命”の道程

民主党の芯を形成している菅直人・大塚耕平ら共産党系コミュニストおよび仙谷由人/枝野幸男ほか社青同/中核派/核マル派などのその他のマルキストたちは、民主党結党以来、共通して堅持している民主党の革命ドグマがある。共産党系の政治学者・松下圭一が過去四十年にわたる著作を通じて展開した松下共産革命ドグマである。 具体的には『市民自治の憲法理論』(一九七五年)、『日本の自治・分権』(一九九六年)、『政治・行政の考え方』(一九九八年)、『自治体は変わるか』(一九九九年)などであり、おおむねこの四冊を民主党はバイブルとしている。