近鉄奈良駅前には、大仏建立に尽力した行基の像が建てられている。

疫病や天変地異が続いた奈良時代──。

鎮護国家を祈念して造られたのが、奈良の国分寺である東大寺です。当時世界最大の金銅仏像だった「奈良の大仏」が鎮座しています。

大仏は2度にわたる戦火で焼失しましたが、その都度、民の寄付によって再建・再興されてきました。その約1250年の歴史の背景には、勧進の任にあたった僧侶たちの「信仰と情熱」があったのです。