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仕事の悩みが積み重なっている。なんとなく心がモヤモヤしている。未来が描けない──。

そんな方にお勧めしたいのが、27日に発刊された大川隆法・幸福の科学総裁の著書『真説・八正道』だ。31年前に発刊された原著が、このたび復刻。著者自身の新たな解説も追加収録されている。

「八正道」とは、釈尊が説いた仏教の教えの中軸にあるもので、人間が正しく反省するための8つの指針である。反省は、一般的な印象と違って、決して自分をいじめるようなことではない。この書籍を読むと、日々の仕事に追われている現代人が、反省によって本来の輝く自分を取り戻し、幸福な毎日を送れることがイメージできる。

仕事上の人間関係の問題を解消するヒント──正見

例えば、人間関係に問題が生じた場合、「相手のことが理解できない」ことが多い。それに対しては、八正道における「正見(しょうけん)」の反省が有効だ。正見は、「この世界をどのように見て、判断するのか。どのように判定するのか」ということに関わっている。

具体的には、「相手の姿を情報として客観的に捉える」「自分の感じ方を知る」「相手の立場から相手を見る」「仏法真理の立場から見る」「神仏と心を通わせる気持ちで、自他の思いを見る」といった方法が示されている。

「客観的な情報」「自分の感じ方の特徴」「相手の立場」「仏法真理」「神仏」と、さまざまな視点から相手を見ることで、一方的な決めつけにも修正がかかる。知性的・理性的な要素も必要であることが分かる。

八正道には「正見」に続いて、神仏の心に照らして「正しい思いだったか」を見つめる「正思(しょうし)」、「正しく語ったか」を振り返る「正語(しょうご)」がある。これらの視点から、「夜ぐっすり眠れるようになる、『謝罪』の大切さ」「人間関係を完全に崩さない叱り方」など、自他共に苦しまないための智慧が紹介されている。

その仕事は、単なる「労働」か、付加価値を生む「仕事」か?─正業

さらに「正業(しょうごう)」は、もともと戒律や道徳に反したり、犯罪行為をしなかったりすることを振り返るものだが、現代的には、「正しい仕事をしたかどうか」も反省対象に含まれるという。

ここで注目したいのが、自分の仕事が「生きていくためにしなければならない『労働』」なのか、「プラスアルファを産み出す『仕事』」なのかを考える、ということだ。

例えば教育において、母親が不満や不平、愚痴のはけ口として子供に小言を言うことは「労働」に当たるが、子供を伸ばし、将来有意な人材に育てるために不可欠な注意であれば「仕事」と言える、といったケースが挙げられている。

それと同様に、あらゆる仕事も、ただ漫然と行えば「労働」になるが、思いを込め、想像力を働かせ、創意工夫を重ねて付加価値を生むことは「仕事」と言えるという。その差は、「自分がこの世に生まれてきた意味を、仕事の中に見出せるか」に関わってくるというのだ。

この「正業」に続いて、八正道では、日々の時間の生かし方などを反省する「正命(しょうみょう)」、神仏の方向に向かって精進を続ける「正精進(しょうしょうじん)」、心のありようを変えることで、未来を創る「正念(しょうねん)」、精神統一を行い、禅定に入る「正定(しょうじょう)」に至る。

本書を通じて、八正道を正しく実践するためのポイントや注意点がさまざまな角度から挙げられている。「幸福の科学の名前は聞くし、教団施設も見たことはあるが、何をしているのか知らない」「信者は修行をしているというが、どのようなものなのか。どういう思考回路を持っているのか」などと気になる方にも、ぜひお薦めしたい一書だ。

【関連書籍】

『真説・八正道』

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幸福の科学出版 大川隆法著

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『太陽の法』

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