昼夜逆転 学力低下 人格破壊……「スマホ地獄」から子供を救え! STEP 03「スマホ依存地獄」からの脱出

昼夜逆転 学力低下 人格破壊……「スマホ地獄」から子供を救え! STEP 03「スマホ依存地獄」からの脱出

 

2020年4月号記事

 

昼夜逆転 学力低下 人格破壊 ……

「スマホ地獄」から子供を救え!

 

深刻化する子供のスマートフォンへの依存。

さらなる"地獄"の拡大を防ぐための手立てを探った。

(編集部 飯田知世、長華子、駒井春香)

 


contents


 

STEP 03 脱出

 

子供たちのスマホ依存に向き合い始めた

 

IT化の最前線を行くアメリカで子供のスマホ中毒が進んでいる。大人はどう向き合っているのか、追ってみた。

 

 アメリカでは、10代の子供たちがスマホなどの画面を見つめる時間は平均9時間(*1)。子供の約半数が中毒になっているというデータもある。子供たちを守るために、どのような対策がとられているのか。

(*1)NPO「コモン・センス・メディア」による調査。

 

 

学校でスマホを没収

 ニューヨーク州の高校で教師を務める女性はこう語る。

「ここ数年、アメリカの高校ではスマホの使用が大きな問題になっています。何度注意しても授業中に隠れて使用する生徒のスマホは、授業の最初に没収しています。スマホが普及してから年々、生徒の質が落ちていると感じています」

 集中力、人間関係能力、批判的思考力、問題解決能力などが、この10年で際立って低下しているという研究(*2)もあり、事態は深刻化している。

(*2)『スクリーン・スクールド』の著者ジョー・クレメント氏・マット・マイルズ氏の研究成果。

 

 

「スマホ禁止」の小学校が人気

 そうした中、西海岸で人気を博しているのがシリコンバレーにあるウォードルフ小学校。神秘思想家シュタイナーの理念を体現するこの学校では、黒板、紙、鉛筆が使用され、タブレットやスマホは全面的に使用禁止。画面ではなく、経験を通して想像力や問題解決能力、他者と協調する能力を身に着けていくという。アップルやヤフーなどIT企業のマネージャークラスの親が子供たちをこぞって通わせている。

 そんな彼らは、家庭においても子供のスマホ利用に慎重だ。マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏が自分の子供たちにスマホを持たせたのは、14歳になってから。それでも妻のメリンダ・ゲイツ氏は、「子供にスマホを与えるのが早すぎた」と語り、後悔しているという。アップルの創業者の故スティーブ・ジョブズも、幼い自分の子供たちを1Padに近寄らせなかった。子供への負の影響を知り尽くしたIT企業の経営者ならではの対策だ。

 

 

子供たちとルールづくり

 だがITに精通していない親の子供は無防備になりやすい。その危険から子供を守るための地道な活動が、アメリカでムーブメントになりつつある。

 中心となっているのは、二人の子供を持つ母であり医師であるディレイニー・ラストン博士。ラストン氏は、スマホ中毒の子供とぶつかる中で、『SCREENAGERS』という映画を製作。全米各地で放映しながら、講演を続けている。

 彼女が開催した集いに参加した、二児の母で教員でもある女性はこう語る。

「子供と話し合いながら一緒にルールを作るというアドバイスがとても役立ちました。

 子供は反抗するかと思いきや必要性を理解してくれて、一緒にルールを決めることができました。ネットの接続時間を計るアプリもあり、家族全員が入れています」

 とはいえ今は生活にITは不可欠。このためITとの付き合い方や倫理教育にも時間が割かれているという。

「小学校の授業にデジタル市民権というクラスがあります。ネットに書き込んだことは永久に消えないことや、ネット上のいじめについても説明があります。いじめに遭った場合は教員に届け出るようにという教育が徹底され、停学処分になった子もいます」

 アメリカではこれまでテクノロジー教育に多額の資本を投下し、学校のデジタル化を進めてきた。小学生からスマホを持たせる親も多い。結果、学力が低下し、鬱に悩まされ、廃人同様になった子供も増えた。そんな状況を変えるために、教育現場や家庭で、時間制限、倫理教育の充実など、さまざまな対策が打たれ始めた。苦悩しつつも前進するアメリカの姿が見えてくる。

 

次ページからのポイント(有料記事)

実験 もしもスマホがなかったら?

Interview スマホ依存から抜け出す3つのポイント 小澤 佐知氏

「スマホ依存地獄」から子供を救うためのポイント

 

 

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