宗教修行とは何か──。いろいろな側面がありますが、修行の柱にあるのは「反省行」です。仏教では、戒律を守れたかどうかを振り返り、禅定の中で心を見つめる修行があります。キリスト教では、自らの罪を認め、告白する懺悔が行われます。

さまざまな宗教では、それぞれの信仰を基に教義に則って、自らの思いや行いを振り返ります。しかし、「自分をいじめるのは嫌だ」「自由にやりたい」「苦しそう」「自分を否定するようだ」などと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

「自分をいじめる」ものの究極の姿として、あえてご紹介したいのが、中国共産党が、1960年代の文化大革命で行った「自己批判」という手法です。宗教的な「反省」と比較してみたいと思います。