【体験談・完全版】虐待経験を乗り越えて── 母の愛に気づき、人生すべてが変わりました(中編)

 

実母から虐待をされ、つらい思いを抱えたまま大人になった大坪久子さん(61歳)。

 

幸福の科学の教えに出会い、「両親に対する反省と感謝」研修で母との縁と深い愛に気づいた大坪さんは現在、苦しむ人たちの力になろうと活動しています。

 

本誌7月号に掲載した大坪さんの体験談の、掲載しきれなかったエピソードなども含めた完全版を、3回にわたってお届けします。今回は中編です。

 

(聞き手 駒井春香)

 

前編はこちら

【体験談・完全版】虐待経験を乗り越えて─ 母の愛に気づき、人生すべてが変わりました(前編)

 

不幸を愛する心からの脱却

幸福の科学の教えを学んでいくにつれ、私の心には「不幸を愛する気持ち」があることに気づきました。父と離れ、精神病の母と暮らした幼いころの経験が影響しているのか、いつも"十字架"を背負っているような心境だったのです。

 

思い返せば、高校生のころから演歌が大好きでした。特に、「逢いたい」「恋しい」「あなたなしでは生きられない」というような苦しみ、恨み、つらみを綴った歌詞に惹かれました。苦労話も大好きで、悲劇のヒロインに憧れていたのです。

 

駆け落ちした男性も、母子家庭で苦労人。彼の元で苦労しながら、なかなか離れられなかったのも、悲劇や不幸を求める自分の心が原因だったと合点がいきました。

 

さらに、うつ病などをわずらう人に対して、口には出しませんが、「私はこんだけ苦労してきたけど、元気で生きてる。怠けて甘えてるんちゃうんか」と、裁く心があったのです。これも、「苦労を愛する間違った思い」からきていたのでしょう。

 

「このままじゃあかん」。心根を変えようと誓いました。

 

 

「両親反省」をしても、ピンとこなかった

幼少時、母と一緒にクリスマスに撮影した思い出の一枚。

心根を変えるために、自分の過去を見つめていくと、避けて通れないのが母との関係です。幸福の科学では、天上界で両親と約束して生まれてくると教えられています。

 

「私はなんであんなお母ちゃんの元に生まれたんやろ? きっと前世で悪いことでもしたに違いないわ」

 

私たち人間は何度も地上に生まれ変わり、修行を積むことで魂を磨いています。時には過去世での間違った行いを反省するために、あえてつらい環境を選んで生まれてくるとも教えられていたため、苦労する人生を自分で選んだと漠然と思っていました。

 

そして、母に対しては、病気のせいで夫や子供と離れ離れになり、「女としてかわいそうな人生やな」と同情していました。幸福の科学に出会ってからも、「波長同通の法則(*1)」によって、母の心境が同じ思いを持つ悪霊を引き寄せていると思っていたのです。

 

つらい思い出のほうが多いですが、時折、正気に戻った母は優しく、学校から帰った私に「久ちゃん、お帰り」とみかんをむいてくれたり、歌を歌ってくれたりしました。そんな記憶もあり、母のことは憎んでいませんでした。

 

そのため、時々研修を受けに行った滋賀県の琵琶湖正心館で、「両親に対する反省と感謝」研修を受けても、今ひとつピンと来なかったのです。

 

しかし、教えを学び始めて7年目のころ。琵琶湖正心館を訪れると、いつも相談に乗ってくれている對中章哲(たいなか・ゆきのり)講師が「大坪さん、『両親反省』しっかり受けたほうがいいで」と言うのです。

 

對中講師は「両親に対する反省と感謝」研修などの講師を20年以上続けられており、面談を通して数多くの親子関係を改善に導かれています。

 

(でも、私はもう受けてるし)

 

「母に対する反省は終わってます。感謝もしてます。必要ありません」と、きっぱりと言いました。すると、對中講師はこうおっしゃるのです。

 

「大坪さんは、熱いストーブに手をつけていて、周りの皆が『やけどするで』『早よ手え離し』と言ってくれているのに、『何が? 私はぜんぜん平気』と言っているように見えるんや」

 

ドキッとしました。その例えの意味するところが、分かるような気がしたのです。その場でお願いし、二泊三日の研修を受けることになりました。

(*1)波長同通の法則…同じ波長のもの同士が通じ合う、心の法則。悪霊の憑依もこの法則に基づいて起きている。

 

 

「必ず正心法語を持って迎えに行きます」

「両親に対する反省と感謝」研修は、大川隆法総裁による経文「大悲・父母恩重経(だいひ・ぶもおんじゅうきょう)」から始まります。経文をあげながら、「絶対に何かを掴もう」と決意しました。そして一生懸命に、両親とのこれまでの人生を見つめ続けたのです。

 

母と楽しく過ごしたこと。どんなにひどいことをされても、入院などで母がいないと、悲しくて人目に隠れて泣いた日。厳しくてもあたたかく、思春期の私を育ててくれた父──。

 

ゆっくりと過去を振り返ると、さまざまな思い出が去来し、感謝の思いが湧き上がりました。それでも母に対しては、どこか「大切なことを忘れている」ような気がしたのです。

 

「きっと、何かあるはずや。守護霊様、どうかご支援ください。お願いします……」

 

朝も昼も夜も、祈り続けました。そして2日目の晩のこと。

 

(あと半日で、この研修も終わりや)

 

焦る気持ちで、沐浴所のお湯につかっていました。すると突然、頭の中に、パッとビジョンが浮かんだのです。

 

それは、私が生まれる前、天上界にいるシーンでした。私は母に「どんなに困難があっても、正心法語(*2)を持って、必ずあなたを迎えに行きます」と誓っているのです。

 

「そうだったんや……」

 

涙がとめどなく溢れました。母の元に生まれたのは、「私が教えを伝えるから、待っててな」と頼んだからだったのです。母は、自分で幸福の科学の教えに巡り合うのではなく、娘である私から伝えてもらう人生を、あえて選んでくれたのです。

 

母は私を信じて待ってくれていた。それなのに私は子供のころから「お母ちゃんは病気やから」と甘えることもなく、教えを学んでからも、「お母ちゃんは悪霊と同通している」「かわいそうやけど自己責任や」と思っていたのです。

 

「お母ちゃん、ごめんね。ありがとう、ありがとう……」

 

精神病は、母の弱さという原因もありますし、悪霊と同通してしまっていたのも、事実でしょう。でも、あえて厳しい人生を選び、それでも私を信じてくれていた母の思いに応えなければならない。そう強く感じました。(後編に続く)

(*2)正心法語…「真理の言葉・正心法語」などの経文が収められている、幸福の科学の根本経典。

 

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2019年6月30日付本欄 【体験談・完全版】虐待経験を乗り越えて─ 母の愛に気づき、人生すべてが変わりました(前編)

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