CNNサイトの「信仰ブログ」(Belief Blog)3月20日投稿の「災害の中で信仰を見出す」(Finding faith amid disaster)という記事は、今回の日本の災害の原因や意味を信仰面からどう捉えるかについて、いろいろな宗教者や無神論者の意見を載せている。宗教を重視しつつ信教の自由を掲げるアメリカらしい企画で興味深い。以下、抜粋紹介。

・ユダヤ教ラビのハロルド・クシュナー師「旧約聖書の列王記上に、『主はその地震の中にはいなかった』とある通り、天災は盲目な自然のなせる業(わざ)であって神の業ではない。神は今の日本では、悲劇が起きても生き続けようとする人々の勇気の中に存在している」

・浄土真宗本願寺派如来寺の釈徹宗住職「仏教は無神論であり、神が災害の原因とは考えない。仏教は原因・結果の法則を重視する立場をとり、その点では科学と同じである。今回の地震の原因は北米プレートと太平洋プレートのあつれきである」

・イエズス会司祭のジェイムズ・マーティン師「人がなぜ苦しみを受けるのかについて、魔法の回答(magic answer)はない。だが、神も私たちと共に苦しんでおられるという考えは大いに意味がある。神はまさに嘆き悲しんでいる人々のところにいる」

・北米イスラム協会のサイド・サイード教授「今回の被災は、被災者たちの罪がもたらした結果ではない。ムスリムは、災害は神が愛する人間たちに与える試練(test)だと解釈する。苦難の時は、人々が忍耐と信仰を形にすることで、いっそう神に近付くための機会なのだ」

・『信仰の終わり(The End of Faith)』の著者サム・ハリス氏「天災が起きるということは、神は天災をとめられないか、天災が起きても気にしないか、そもそも存在しないかのいずれかである。つまり、神は無力か、意地悪か、さもなくば空想の産物なのだ」

ちなみに幸福の科学は、神仏を軽んじる悪政などによって人々のマイナス想念が増大すると、地球意識(地球の生命を司る大霊)が浄化作用として天変地異を引き起こすことがあるというメカニズムを説いている。日頃は信心の薄い人も、災害の時は神仏の存在や意図について考えたくなる。その事実自体、災害が天の警告であることの証明ではないか。(司)

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http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1533&PHPSESSID=415ib0k93fnncmuu54toafrbk6

同「大震災は再建の時期に入った」 http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1584

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