「アメリカと中国は、貿易や軍事をめぐり、冷戦状態にある」と、多くのメディアが報じるようになりました。しかし、「その本質が思想戦であること」は、あまり報じられていません。

アメリカは建国以来、「自由・民主主義・神への信仰」を大切にしてきました。一方、中国は、「共産主義の思想」に基づいて、国民の自由を否定し、人権を侵害しています。

米テキサス大学教授のブラッドリー・セアー氏らは、米政治専門紙「ザ・ヒル」(4月29日付電子版)に寄稿。「米中のイデオロギー(思想)戦争」について、こう指摘しています。

「中国の虚偽と欺瞞を明らかにしながら、アメリカのイデオロギーの優位性を積極的に主張しなければならない。最良の方法は、中国に情報が自由に流れ込むようにすることだ。(中略)中国の『グレートファイアウォール』を破壊することは、アメリカが中国とのイデオロギー戦争に勝つ上で、重要な対応策となるはずだ」

「グレートファイアウォール」とは、中国政府によるインターネットの検閲システムの通称で、万里の長城(グレイトウォール)をもじったものです。中国政府は、グレートファイアウォールによってインターネット情報を制御し、中国国民が真実や知識を求めないよう、仕向けています。

セアー氏は、「グレイトファイアウォール(以下、壁)を壊すための4つの方法」を提案しています。