レーザーで放射性廃棄物を無毒化するアイデアを出したムル博士。写真:AFP/アフロ。

2019年6月号記事

ニュースのミカタ 1

科学

放射性廃棄物を無毒化!?

原発問題もこれで解決

SFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」がイスカンダルまで求めに行った放射能除去装置が、近い将来開発されるかもしれません。

2018年にノーベル物理学賞を受賞したフランス人物理学者ジェラール・ムル氏が、「 放射性廃棄物の分解期間(半減期*)が、数千年から数分に短縮される可能性がある 」と指摘しています(4月1日付ブルームバーグ)。

(*)放射性物質は、自然に崩壊を繰り返し、最終的に安定した物質に変化すると放射線を放出しなくなる。はじめの放射性物質の数が半分になるまでの時間を半減期という。