「運び屋」 - リバティWeb シネマレビュー

「運び屋」 - リバティWeb シネマレビュー

 

2019年4月号記事

 

Movie

 

「運び屋」

 

前代未聞の実話を映画化

【公開日】
2019年3月8日より全国ロードショー
【配給等】
配給:ワーナー・ブラザース映画
【スタッフ】
監督・出演:クリント・イーストウッド
【キャスト】
出演:ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアほか

 

 

【レビュー】

 2014年に全米を驚愕させた、「シナロア・カルテルが雇った90歳の麻薬運び屋」というニュース。メキシコ最大の犯罪組織で長年、大量のコカインを運んでいたのは、史上最年長の"運び屋"だったという事件に着想を得て、巨匠クリント・イーストウッドが監督と主演を務める衝撃作が完成した。

 高級ユリの生産者として品評会でも知られる存在だった、退役軍人のアール・ストーン。全米を飛び回って仕事に打ち込むあまり、娘の結婚式には出席せず、妻とも離婚してしまう。さらにインターネットの普及とともに売り上げは落ち込み、自宅も農園も差し押さえられ、孤独な日々を送っていた。

 ある日、「車の運転さえすれば金になる」と持ち掛けられ、それなら簡単と引き受ける。しかしその仕事は、犯罪組織が主導するドラッグの運搬だった。何も知らないまま巨額の報酬を手にしたアールは、ないがしろにしてきた家族への後悔の念を抱きながら"運び屋"を続けていく──。

 御年88歳、映画界のレジェンドの健在を知らしめる本作。アールとほぼ同年齢のイーストウッドが演じる、仕事に生きた結果、大切な人たちとの絆を断ち切ってしまった老人の後悔と贖罪、そして豊富な人生経験から人々を感化する姿は圧巻のリアリティだ。クライマックスで描かれる反省と許しに、思わず目頭が熱くなる。

 

ザ・リバティWeb シネマレビュー

「運び屋」

(星4.5。満点は★5つ)

タグ: 2019年4月号記事  シネマレビュー  運び屋  クリント・イーストウッド  メキシコ  実話  ブラッドリー・クーパー  ローレンス・フィッシュバーン  

Menu

Language