秋篠宮文仁親王が、天皇の代替わりに伴って行われる大嘗祭について「皇室の行事として行われるもので、宗教色が強いもの。これを国費でまかなうことが適当かどうか」「宗教行事と憲法との関係はどうなのかという時に、やはり内廷会計(天皇の私的な活動費)で行うべきだと思っています」と異例の発言をされたことが波紋を広げています。

大嘗祭は、宮中祭祀のなかで最も重要な行事であり、平成天皇即位の際は、総額25億円の国費が投じられました。

さらに「宮内庁が聞く耳を持たなかった」など、政府方針を批判的に語られたことで、皇室の尊さを訴えてきた保守派からも戸惑いの声が出ています。

秋篠宮親王のご発言について、現行憲法における天皇の位置づけを整理しながら見ていきます。