青年時代のドナルド・トランプ米大統領を、「自分の最高の弟子だ」と褒めていた人物がいる。それが、アメリカを代表する牧師、ノーマン・ビンセント・ピール(1898~1993年)だ。ピールは「ポジティブ・シンキングの使徒」「アメリカの良心」と呼ばれる。

その思想はもちろん、「お金持ちになる」「成功する」ために有効な面もある。しかし、ピールが"目覚める"きっかけとなった少年時代の体験を見ると、「人の心を開き、性格を変える魔法」という側面も見えてくる。