大阪都構想の実現を掲げる地域政党「大阪維新の会」が、今年の秋にも大阪都構想についての住民投票を実施しようとしています。

現在は先送り論も出ているため、実施時期は不透明ですが、この都構想をめぐる住民投票は、橋下徹大阪市長のもと、2015年の5月にも行われ、反対票が賛成票を僅差で上回り、否決されました。橋下氏の政界引退とともに、住民投票はニュースでも大きく取り上げられたため、覚えている方も多いのではないでしょうか。

本欄では、大阪都構想について、「道州制に通じるもので、地方の権限が強まれば、安全保障問題などで国家の主権が揺さぶられるケースも増える」と反対の立場を示してきました。

大阪維新の会は、都構想実現という同じテーマでもう一度住民投票を行おうとしています。今回は、この住民投票そのものの是非について、考えてみたいと思います。