2017年9月号記事

「トマト」から「国防」まで

すべては市民の笑顔のために

新潟県阿賀野市で市議として活躍している横井基至氏に、その仕事について聞いた。

(聞き手・編集部 小林真由美)

幸福実現党
阿賀野市議会議員

横井 基至

プロフィール

(よこい・もとゆき) 1980年生まれ、新潟県阿賀野市出身。県立新発田南高校(普通科)卒業後、航空自衛隊入隊。13年間の勤務の後、二等空尉で退職。HS政経塾を卒塾(第3期生)。2016年阿賀野市議会議員選挙で初当選。幸福実現党新潟県本部代表(兼)議員団団長。妻と2男1女の5人家族。公式サイト http://yokoi-motoyuki.com/

私が市議として心がけているのは、市民の方々を幸福にするために力を尽くすことです。

そのために、私は3カ月に1回開かれる議会の一般質問の機会を大切にしています。一般質問とは、議員が行政の状況や方針などを市長に直接質問することで、行政の仕事が市民の幸福を生み出しているかを確認し、市民の声を届ける場です。これまですべての定例議会で一般質問に立ちました。

昨年12月の議会では、万が一、北朝鮮のミサイル攻撃があった場合に備え、市民の安全を確保する市の国民保護計画について質問しました。結果、避難先や手段などの「避難実施要領」を定めるとの答弁をいただきました。

しかし、今年6月の一般質問で進捗をうかがったところ、まだできていなかったので、今度は7月までにつくると、時期を明示してもらいました。

また、市長の答弁後に行う再質問では、「国がミサイル攻撃による被害想定を出さない限り、市が避難訓練を計画するのは難しい」という答弁を引き出せたことも大きかったと思います。国に働き掛ける根拠ができましたので、今後は議会内で議論し、県と国にあげるとともに、党を通じて国に陳情していきます。

困り事を解決する「お節介さ」

議会や市役所での会議などがない時には、農家や学校、地域の商店街などを訪れ、困り事や市への要望を聞いて回ります。

市内の特別支援学校では、生徒が卒業後に自立できるよう、袋詰めなどの実習をしていました。先生は、さまざまな種類の資材で実習経験を積ませてあげたくても、企業から資材を集める余力がなく困っていました。

私は一般質問の際に、行政のネットワークを活かして、学校と実習資材の提供元企業とのマッチングをお願いし、協力してもらえることになりました。私の、ある意味「お節介」なところが役立つこともあるようです。

農家を訪問した時には、「農道と田んぼの間に側溝があって危ない」という声を聞きました。市役所に相談すると、すぐに担当課がその地域の町内会長と協議し蓋を設置してくださいました。市議が働きかけることで、行政が動くことも多く、改めて責任の重みを実感しています。

政治家は、影響力が大きいからこそ、どのような思想を持っているのかが問われます。

市民の声に寄り添うとともに、政治家が考えるべき国の存続や経済発展などの長期ビジョンもしっかりと訴えていきたいです。

地元の方をもっと幸福に

市議は、議会がない時も市を良くするための活動をしています。私は、阿賀野市を繁栄させたいという思いで、農業や商工業、観光業などを担当する産業建設常任委員会に所属しています。

今、特に力を入れていることは、阿賀野市のトマトのブランド化です。市の農業はコメが中心ですが、農業経営の多角化で畑作を増やし、稼げる農家を増やすことがねらいです。

ブランドトマトの栽培を農家にお勧めする中で、法人化や助成金申請に必要な書類があまりにも煩雑なので、二の足を踏む方が多いと気づきました。新規就農者を増やすためにも、書類仕事は行政が代行するなどして、農家の負担を軽くしていきます。

市議の仕事は幅広いですが、すべてが地元の方を幸福にする活動につながります。今後も、市議として働けることに感謝して、力を尽くしていきます。(談)

横井市議の活動 PICK UP

一般質問の際は、市民の声とこれまでの行政の取り組みをしっかりヒアリングします。行政あできる限界を探りながら、担当部局の方々の知恵をいただくなど、入念に事前準備をして臨んでいます。

昨年12月末、糸魚川市で147棟が焼損する大規模火災が発生し、幸福の科学糸魚川支部の皆様と炊き出しをしました。この経験から、議会において市の消火体制のあり方を一般質問しました。

2月に幸福実現党の釈量子党首、原伸次党県幹事長と柏崎刈羽原発を視察し、品田宏夫・刈羽村長を表敬訪問。エネルギー自給率が低い日本には、安全な原発が必要だとの考えで一致しました。