北朝鮮から4週連続でミサイルが発射されても、なすすべのない日本。日本人全員を「人質」に取られる核ミサイルの開発が着々と進んでいるのに、国会では国防強化の議論がほとんどなされていない。

今の状況について、外交・安全保障政策に知見のある人物ならばどう考えるか、この状況を打開するにはどうしたらいいのか、政府関係者ならずとも知りたいところだ。

国軍の父・山県有朋の具体的国防論

国軍の父・山県有朋の具体的国防論

大川隆法著

幸福の科学出版

こうした疑問に答える書籍が『山県有朋の具体的国防論』だ。

大川隆法・幸福の科学総裁は、3週連続で北朝鮮からミサイルが発射された翌日の5月30日、明治政府で「国軍の父」と称され、内閣総理大臣も務めた山県有朋の霊を呼び、国防強化の指針を聞いた。その様子が収録されているのが本書である。

北朝鮮をめぐる米中の駆け引き

北朝鮮が繰り返しミサイルを発射する意図について、「周りの国を威嚇して支援を引き出そうとしているためであり、本気で日本や韓国を攻撃するつもりはない」と見る向きもある。

だが、山県有朋の霊は、北朝鮮が排他的経済水域にミサイルを撃ち込んでいるのは、「在日米軍基地攻撃の用意はある」ということだと分析。さらに、日米を仲違いさせるために、米軍基地周辺で反戦運動やデモを起こさせ、日本を無力化することを狙っていると指摘した。

さらに、今後予想される「最悪の事態」について触れ、早急な対応を促した。

またアメリカは、空母を派遣するなど、北朝鮮に対する具体的軍事行動への準備を行ってはいるが、現在のところは実行に踏み切れないでいる。とはいえ、何もしなければ「ポストアメリカ」を狙う中国の勢いが増してくる。こうした国際政治における「駆け引き」の難しさについても語っている。

一番大切なことは「洗脳」をとくこと

現在進行形で刻々と状況が移り変わる中、日本はどんなことがあっても自国を守れるよう、備えをしておかなければならない。国防費の増額、核装備の議論など、課題は山積みだ。

ただ、国民は意図してかしないでか、国防の議論を避けている。戦後「憲法9条を守っていれば、平和は維持できる」という"信仰"が立っているため、政治家も下手に国防強化政策を打ち出せない。

国民が国防について真剣に考える風潮が生まれない限り、何事も始まらない状況だ。

山県有朋の霊は、国防に対する思考停止状況を一種の「洗脳」とみなし、人間同士の話し合いで解けるようなものではないと強調。先の大戦に対する自虐的な発想を改め「日本は神の子のつくっている神国である」という思想を広めることが、「洗脳」を解くカギとなると述べた。

本書を通じて問いかけられているのは、日本人は自国を守りたいのか守りたくないのか、ということだ。国を思う山県有朋霊の情熱を感じ取り、国防について考えるきっかけとしたい。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『国軍の父・山県有朋の具体的国防論』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『維新の心 公開霊言 木戸孝允・山県有朋・伊藤博文』 大川隆法著

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