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加計(かけ)学園、森友学園、高等教育の無償化など、最近、教育行政に関する議論が噴出しています。いずれも税金がらみの話であり、「安倍政権は国民の税金を私物化しているのではないか」という不信感が高まっています。

一方で、「民進党や共産党が、またぞろ大騒ぎしている」と、ウンザリしている人もいるでしょう。確かにこの問題については、民進党などが展開する「政権のご意向を聞き入れる"忖度行政"はけしからん」という論点も、批判のための批判に聞こえる面は否めません。

本欄では、そうした国会やメディアを賑わす論点ではなく、原点に立ちかえり、教育行政のあり方について考えます。キーマンとなるのは、慶応義塾大学を創立した福沢諭吉です。