「本音ばかりを言っていては、政治なんてできない」

こうした思想の源流とも言える書物があります。それが、『厚黒学』。中国の清の時代、学者・著述家である李宗吾(り・そうご)という人物が発表し、一世を風靡しました。一時期は、「危険な書物」として禁書になるのですが、現在は、中国で関連本が相次いで出版されています。

これは中国の政治家の思考回路のみならず、日本の政治家(政治屋)の思考回路を理解するのにも役立ちます。本記事ではその概要を、日本の政治情勢に当てはめながら紹介します。