「投資家の意識の中ではイーロン・マスク氏がヘンリー・フォード氏を抜き去った。自動車業界の地殻変動をうかがわせるような節目だ」

こんな書き出しで、米紙ウォールストリート・ジャーナル(4日付)は、米電気自動車メーカーのテスラがフォード・モーターを時価総額で追い抜いたことを報じた。

同紙によると、イーロン・マスク氏がCEO(最高経営責任者)を務めるテスラの株価は、3日正午ごろのナスダック市場で291.17ドルをつけた。テスラの時価総額は474億9000万ドル(約5兆2700億円)に押し上げられ、フォードの約450億ドルを上回り、米自動車業界2位に踊り出たという。

テスラの電気自動車はバッテリーの充電が不便であったり、デザインが質素すぎるなどの批判もあるが、批判する人であっても、「将来成功するビジネスになる」と読んで、テスラに投資している事例もあるという。テスラはなぜ注目を集めているのか。