ザ・ファクトの映像より

《本記事のポイント》

  • ネット・オピニオン番組「THE FACT」が元北朝鮮兵器開発者に独占インタビュー
  • 北朝鮮の核ミサイルはすでに完成している
  • 核装備を実行に移さなければ、間に合わない時期に来ている

日本政府は30日、弾道ミサイル発射などを続けている北朝鮮に対し、日本が独自に課している制裁措置の一部を2年間延長することを決定した。

北朝鮮は3月6日も、同時に4発もの中距離弾道ミサイル発射を行い、そのうち3発は、秋田県男鹿半島沖、約300キロの排他的経済水域(EEZ)内に落下した。

このミサイル発射について、ネット・オピニオン番組「THE FACT」は、金正恩政権下で脱北し、元北朝鮮兵器開発部門で20年以上働いたエリート技術者、林元哲(イム・ウォンチョル)氏(仮名)に独占インタビューを行った。( https://youtu.be/q77RwbOivCE )。

核ミサイルは完成している

北朝鮮の核・ミサイル開発で、最も懸念されるのは、「核ミサイルは完成したのか」という点だろう。

林氏は、ミサイルの弾頭に核を装着できるほど、核の超精密化・小型軽量化に成功したと語っている。

「私が知る限り、核ミサイルはすでに完成しています。また、(2016年に行った)水爆実験は十分に成功したと考えています。北朝鮮の核・ミサイル開発は、50年かけてたゆまず研究開発を進めてきた結果ですから」

また林氏は、アメリカ本土まで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)は完成間近だと語る。

「先日、ロケットエンジンの噴出テストをしましたが、これまでの2倍近く、噴出力が増していました。ですから、長距離ミサイルの発射試験は成功したとみていいと思います。つまり、アメリカ本土を打撃できる能力を備えたということです。

あとは、大気圏を抜けて再び大気圏に突入するテストをすればいい。これは、すでに多くの国が成功した技術。北朝鮮としては中国の技術を導入しても、ロシアの技術を採用してもいい。十分可能性が開けています」

「日本はミサイルで叩く」

2つ目の大きな懸念は、「日本が北朝鮮から攻撃されることは、実際にありえるのか」という点だろう。林氏はこう語る。

「当然日本に向けてはミサイルで叩くでしょうね。打撃目標として重点があるのは、東京ではなく、在日米軍基地。第一は沖縄です。朝鮮半島で戦争が起きた場合、北朝鮮に被害を与えるのは米軍の基地ですから。また、日本が中立の立場なら、日本を叩くことはないのですが、日本が介入するのであれば、東京を基本的な打撃対象とするでしょう」

こうした緊迫した状況を見る限り、北朝鮮に核ミサイルを使わせない抑止力として、「核装備」を進める必要があるのは明らかだ。

日本も、北朝鮮からのミサイル攻撃について、真剣に考えるべき時が来ている。元自衛隊幹部は、本誌(2017年5月号)の取材に対し、こう語る。

「北朝鮮や中国の攻撃に耐えるためには、核シェルターの役割を果たす地下都市の整備に加え、ミサイルを無力化する電波妨害や電磁波弾、レールガンなどの技術開発を急ぐべきです。特に、『専守防衛』の縛りを解いて、一定の攻撃能力を持たなければ、政府は国土・国民を守れなくなります。事態はそれほど切迫しているのです」

これまでアメリカは、「日本には核を持たせない」という方針をとってきた。だが、トランプ政権は、同盟国に「自分の国は自分で守る」ことを求めている。

安倍首相は、トランプ大統領に、「軍事独裁国家の核兵器に脅される中、アメリカなら核を持たずに国民を守ることができるのか」と直談判するべきだ。日本の防衛を固めることは、アジア全体の安定と繁栄にもつながる。最後にアメリカを説得するのは、「国民の生命と安全を何としても守る」という政治家の気概だろう。

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【関連書籍】

幸福の科学出版 『北朝鮮 崩壊へのカウントダウン 初代国家主席・金日成の霊言』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1677

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