写真:代表撮影/ロイター/アフロ

2017年3月号記事

ニュースのミカタ 2

政治

「労基署不況」がやって来る

安倍首相の「働かせない改革」

労働基準監督署が、日本を不況に陥れようとしています。

社員に違法な長時間労働をさせていたとして、三菱電機が書類送検されました。昨年末に電通が書類送検され、石井直社長が引責辞任したのに続き、大手企業の労働基準法違反の取り締まりが強化されています。

マスコミが見せしめのごとく報じていますが、この背景には、安倍晋三首相の意向があります。

政府は、月80時間を超える残業が2事業所で確認された企業を公表対象とするなど、長時間労働をなくすための対策を本格化させています。また、消費促進を狙って、月末の金曜日は午後3時に退社して買い物や遊びを推奨する「プレミアムフライデー」も始めます。 安倍首相は「働き方改革」と言いますが、これではまるで「働かせない改革」です。