図解で分かる"尖閣有事"の今 中国海保の"軍拡"で一触即発状態が続く

図解で分かる"尖閣有事"の今 中国海保の"軍拡"で一触即発状態が続く

 Hung Chung Chih / Shutterstock.com

 

日本の海が大荒れだ――。

 

中国はここ最近、日本の領海である沖縄県・尖閣諸島沖に大量の公船を派遣し、日本側を圧迫している。度重なる中国船の接続水域への侵入に対し、宮古島市議会はこのほど、抗議の決議案を全会一致で採択した。

 

毎日のように報じられている尖閣諸島の緊張状態。本欄では、その今を図解で伝える。

 

 

中国は継続的に"領海侵入"

 海上保安庁の資料を基に編集部作成

 

2012年9月より、中国側の動きが活発化していることが分かる。当時は、日本政府が尖閣諸島を国有化したことで、反日デモが続発していた時期に当たる。

 

これを見ると、日本の尖閣国有化が原因かとも思うが、中国は1992年に、一方的に尖閣諸島を領有化(領海及び接続水域法を制定)するなど、もともとは中国側に問題がある。

 

 

中国は「武装公船」を相次いで投入

 外務省資料より

 

例えば、2000トン級の「海警31239」(画像右下隅)は、37mm連装機関砲を4門搭載していると見られ、ヘリコプターを離着陸させる能力を持つ。これほど「重武装」である理由は、もともと中国人民解放軍の軍艦だったためだ。つまり、中国海警局(中国の海上保安庁)の船舶は、海軍の武装で強化されていると言える。

 

 

中国海保は"軍拡"まっしぐら

 外務省資料を基に編集部作成

 

"領海侵入"がほとんどなかった2012年時点では、1000トンを超える中国の大型公船の隻数は、40隻だったものの、3年後には、その3倍の120隻にまで増加。19年には、135隻まで増強されると推定されている。

 

 

日本は2週間で30回以上抗議するも……

こうした事態に対し、日本は、中国に対して度々抗議を行っている(下表)。

 

8月5日(金)

15:05 頃 アジア大洋州局参事官 → 在京大公使参事官

16:30 頃 アジア大洋州局参事官 → 在京大公使参事官

17:10 頃 杉山外務事務次官 → 程永華駐日大使

17:30 頃 伊藤在中国大次席公使 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

 

8月6日(土)

11:45 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

13:15 頃 横井駐中国大使 → 孔鉉佑・外交部部長助理

18:00 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

18:15 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

 

8月7日(日)

08:29 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

10:15 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

11:25 頃 杉山外務事務次官 → 程永華大使

13:25 頃 横井大使 → 孔鉉佑・外交部部長助理

14:00 頃 滝崎アジア大洋州局審議官 → 郭燕・在京大公使

17:00 頃 杉山外務事務次官 → 程永華大使

20:10 頃 石兼総合外交政策局長 → 郭燕・在京大公使

21:20 頃 石兼総合外交政策局長 → 郭燕・在京大公使

22:10 頃 横井大使 → 孔鉉佑・外交部部長助理

23:15 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

 

8月8日(月)

12:45 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

16:00 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

19:30 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京大公使

21:10 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

 

8月9日(火)

10:10 頃 岸田外務大臣 → 程永華大使

11:10 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

13:50 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

14:15 頃 四方アジア大洋州局参事官 → 郭燕・在京公使

16:40 頃 滝崎アジア大洋州局審議官 → 郭燕・在京公使

17:37 頃 四方アジア大洋州局参事官 → 郭燕・在京公使

18:15 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

 

8月10日(水)

11:19 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京公使

21:30 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

 

8月17日(水)

11:13 頃 金杉アジア大洋州局長 → 郭燕・在京公使

11:30 頃 伊藤次席 → 欧陽玉靖・外交部辺境海洋事務司長

 外務省資料を基に編集部作成

 

では、日本は具体的にどのような抗議を行っているのか(下表)。

 画像はTK Kurikawa / Shutterstock.com

 

岸田文雄外相が8月9日に、上記のポイントを踏まえ、中国大使に直接抗議をするも、中国側の挑発的な行為はやむことはなかった。話し合いが通じるような相手ではないことがよく分かる。

 

尖閣諸島周辺は、一触即発の状況が続いている。その緊張関係は近年、エスカレートしており、日本はアメリカの力を借りずとも、自国領を守り切る能力と覚悟が問われている。

(山本慧)

 

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タグ: 尖閣有事中国海保軍拡海上保安庁接続水域軍艦武装中国人民解放軍  

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