夏の参院選に向け、民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの4党が共闘し、自民党に対抗しようとしている。

民進党(旧民主党)の前原誠司・元代表は昨年、共産党の本質を「シロアリみたいなもの」として、民主党と共産党が協力したら、「(民主党の)土台が崩れてくる」とまで述べていた。

ところが今年に入って、共産党と選挙協力を進めており、1人区では候補者を1人に絞るなどの対応を見せている。

批判し合っていた民進党と共産党が選挙協力する姿に、民進党内部からも「共産党と一緒になれば、票が逃げる」との声も聞かれる。

「自衛権を放棄して、民族の独立を危うくする危険がある」

一人勝ち状態の自民党にひと泡吹かせるために、こうした共闘に理解を示す向きもあるが、その前に、日本共産党という政党をよく知る必要があるのではないか。

このほど、保守的なスタンスの産経新聞から出版された『日本共産党研究』(産経新聞政治部著)は、共産党の建前と本音を知る一書として興味深い。

共産党は、「憲法9条は世界の宝」と主張しており、安倍政権下で成立した安全保障法制については「戦争法案であり、日本が戦争する国になってしまう」「憲法違反だ」として反対している。当然、自衛隊についても憲法9条違反であるとして、「いずれは解消したい」という考えを明らかにしている。

だが、『日本共産党研究』では、かつて共産党は「わが国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある」という真っ当な理由で、憲法9条に明確に反対していたことが明かされている。

しかし、今はそのことをおくびにも出さず、自分たちの意見が変わった理由を説明もせず、憲法9条を金科玉条のごとく守ろうとしている。

さらに、自衛隊には反対しているが、1994年7月の党大会で採択された決議には「急迫不正の主権侵害にたいしては、警察力や自主的自警組織など憲法9条と矛盾しない自衛措置をとることが基本」との文言が含まれている。

「共産主義は軍事力と一体」

こうした点について、より深く日本共産党の"本音"を知ることができる本がある。

大川隆法・幸福の科学総裁の霊言によって実現した、志位和夫・日本共産党委員長の守護霊へのインタビュー、『共産主義批判の常識』(大川隆法著 幸福の科学出版刊)だ。

志位氏の守護霊は、自衛隊の存在について、「 自衛隊っていう名前はよくないね」「『日本共産党軍』ですね」「共産主義は軍事力と一体なんですから」「銃口によって革命を成し遂げなきゃいかんから、それは、しかたないよ 」などと述べている。

さらに、「 沖縄米軍基地は、もちろん、中国軍の駐屯地にかわります 」と述べ、「中日軍事同盟」を結びたいとの本音をもらした。

つまり、日本共産党は、自分たちの考えと親和性があり、自分たちの息がかかった軍隊ならば違憲ではないと考えているのであって、純粋に「平和」を目指しているわけではないということだ。

中国共産党の毛沢東は「政権は銃口から生まれる」と述べていた。現実に、共産主義国である中国は今、核ミサイルを持つ軍事大国となっている。共産党は決して「平和勢力」とは言えない、ということを忘れてはいけない。(朗/佳)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『共産主義批判の常識 日本共産党 志位委員長守護霊に直撃インタビュー』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=990

幸福の科学出版 『マルクス・毛沢東のスピリチュアル・メッセージ』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=85

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2016年2月1日付本欄 アメリカの大学で、最も学ばれているのはマルクス

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2013年7月17日付本欄 志位和夫・日本共産党委員長(守護霊)「権力の側に回ったら、自衛隊を日本共産党軍にする」

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