コミュニケーションや社会性の発達に障害を持つ「自閉症スペクトラム障害」について、 人工知能 で判別する 技術を開発したとする論 文が英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に掲載さ た。

研究チームは、 患者らと健常者らの 脳を測定し、約1万組の神経回路の状態を人工知能で解析した。研究では、16組の回路を調べると、85%の正確さで判別できたという。

現在、自閉症の診断は知能テストや行動テスト、面接などを繰り返して行われているが、主観が入る。人工知能を使うことによって、「より客観的で正確な診断」ができ、治療法の開発にもつながると期待されている。