米カリフォルニア州のブラウン知事は、2023年までの最低賃金を、時給10ドルから15ドルに段階的に引き上げる法案に署名した。同知事は記者会見で、「経済的正義の問題で、理にかなっている。カリフォルニアで起こることが、アメリカ全土に広がることを期待する」と話した。4日付ロイター通信が報じた。

アメリカでは、格差の拡大が問題視され、近年、最低賃金の引き上げを求める声が高まっている。2012年11月、ニューヨークで起きたストライキを機に、全国的なデモへと発展。大統領選候補である民主党のサンダース、クリントン両氏も、引き上げる方針を示しており、大統領選の争点にもなっている。

ブラウン知事が述べるように、「格差是正は、経済的正義にかなう」という見方が広まっているのだ。