働くシニアが日本を元気にする 社会保障より「生涯現役」 Part 2

働くシニアが日本を元気にする 社会保障より「生涯現役」 Part 2

 

2016年5月号記事

 

社会保障より「生涯現役」

働くシニアが日本を元気にする

 

「老後が心配」という声も多いが、定年後も生きがいを持って働く人もいる。

そんな「生涯現役ライフ」を紹介する。

(編集部 小林真由美)

 


contents

 

 

「高齢者は元気に賢くなりましょう」

81歳の起業家

 

山根明

(やまね・あきら)

1935年生まれ。東京都小金井市在住。

東京タブレット研究会代表。

NPO法人シニアSOHO世田谷理事。

 

1999年(64歳)

定年前にパソコン教室に通い始める。

2000年(65歳)

建設会社を定年退職。

2014年(79歳)

起業し、シニア向けスマホ教室を主催。

2016年(81歳)

リディラバ主催ソーシャルビジネスコンテスト優勝。シニアの居場所や出番をつくる活動を精力的に行う。

「定年を目前に、焦りました。行く所、会う人、やること。この3つが一気になくなってしまう、って」

 そう語るのは、79歳で起業し、シニアを対象とした「iPhone講座」や「iPad講座」を主催している、山根明さん(81歳)。

「まず、やることを作ろうと思い、64歳でパソコン教室に通い始めました。そこで、たった12時間でインターネットとメールを習得された84歳のご婦人に会いました。なぜそんなことができたかと言うと、ロンドンにいるお孫さんとメール交換をしたかったから。この時、『人間は歳ではない。頑張る理由があれば、人は力を発揮できる』と、感動しました」

 シニア層に、居場所と出番を与えたい。そして、笑顔と生きがいを取り戻してほしい。

 山根さんが開催するシニア向けのスマホ講座には、「生涯現役」のヒントがつまっている。

「高齢者からお金をだましとるオレオレ詐欺。これは、話し相手のいない高齢者の『孤独」につけこんでいます。人間は社会的な動物なので、一人じゃダメなんです」

 シニアがシニアに教える講座は、緩やかなコミュニティ。参加者との交流を楽しみに通う人も多い。教える側のシニアも、人助けの喜びと生きがいを感じている。

 山根さんはこうした事業で、毎月約10万円の収入を得ている。一方で、自民党は年金暮らしの低所得高齢者に3万円を配るという政策の方針を固めているが……。

「選挙で票を集めたいのが見え見え。年寄りをバカにするなって言いたいね(笑)。高齢者は、もっと賢くないといけないですよ」

「今が青春真っ盛り」と語る山根さん。ここ3カ月で4回の取材と7回の講演をこなし、著書出版の勧めもあるという。今後も活躍の場は広がっていくだろう。

 

シニアの講師には、シニアの生徒のつまづくポイントが分かる。

 

続きは2ページ目以降へ

 

 

次ページからのポイント

「一歩踏み出せば次の扉が開きます」

「そうじ力で心も身体も元気になります」

「シニアを元気にするのが一番の喜び」

 

 

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