タクシードライバーが「幽霊現象」を体験した記録などを収録した書籍『呼び覚まされる霊性の震災学』が発刊され、様々な反響を呼んでいる。

これは、東日本大震災の後、被災地でタクシードライバーに聞き取り調査を行い、「霊を乗せた」体験をまとめ、分析した大学生の論文を収めた書籍。その他、被災地での弔いに焦点をあてて行った調査が収録されている。

指導教官の金菱清・東北学院大学教授のツイッターの発信によれば、国内メディアはもちろん、フランスやブラジルなど、海外からの取材も殺到しているという。また、「霊を扱うのは科学的ではないのではないか」という批判は予想通りとのこと。金菱教授は、「幽霊をみることよりも、幽霊現象を通して死生観、死者との向き合い方を考察することがこの論文の主題なのに」と、11日付「Buzz Feed」でコメントしている。