CIAが過去のUFO調査の"Xファイル"を公開したニュースは、1月27日付本欄でお伝えしたとおりだが、どうやら、CIAのXファイル公開は大反響となったようで、その後、続々と"私たちのXファイル"を探せ!とばかりにローカルな"Xファイル"関連のニュースが連鎖的に現れている。

アメリカの名門校イリノイ大学の学生新聞「ザ・デイリー・イリニ」には、「大学のXファイル」として、超常現象や神秘主義の科学の図書1万5千冊のコレクションがあることを伝えている。そこにはUFO関連の図書もあり、多くの学生に読まれているようだ。

シカゴのFOXニュース32では、シカゴのアドラープラネタリウムの天文学者マーク・ハンマーグレン氏(『Xファイル』の大ファン)が、シカゴのUFO目撃情報があった場合に調査をしていることを伝えている。

ニュージャージー州の地元紙のニュースサイトNJ.comが伝えた"Xファイル"は、アメリカでも屈指のUFOホットスポットといわれるニュージャージーのノース・バーゲンというところで、1975年にドーム型UFOが着陸し、土のサンプルを採取して素早く飛び立ったのが目撃されたというものだ。これを近くで目撃した男性がおり、当時、記事や書籍になっている。

イギリスでは、フォークストーンの地元紙が"Xファイル"として、2014年の夜中にUFOが車やバイクの上に音もなく降りてきたという事件を紹介。1991年にはケント上空で航空機とUFOのニアミス発生など数々の記録を紹介している。

英ガーディアン紙は、元国防省UFO調査官のニック・ポープ氏の過去のUFO調査で印象的だったものを紹介。もともとUFO目撃調査と国防上の重要性を評価するのが仕事だったのだが、興味深いのは、UFOに関する小学校の学習プロジェクトなども手伝っていたことだ。イギリスの地方紙などには、小学校の授業の一環で、「校庭に墜落したUFOを調査する」という学習プログラムがたびたび報道される。未知のものに対して自分で考え、調査し、発表するという学習の教材にUFOを使い、それを地元テレビや新聞が伝えており、日本の学校と比較して驚くことが多い。

オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙は、ドラマ『Xファイル』のエピソード1に、1993年に起きたオーストラリアのエイリアンアブダクション「ケリー・ケイヒル事件」が出てきたことから、この事件の詳細を紹介している。ドラマではモルダー捜査官が新人にこの事件を知っているかどうかを尋ねて試すシーンがあり、オーストラリア人としては知っておかねば面目がたたない事件のようだ。

CIAを皮切りに世界各地で"ご当地Xファイル"が続々開く現象が起きるほど、人気のドラマということだろう。そこで気になるのは"日本のXファイル"だが、そもそも存在するのだろうか。(純)

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2016年1月27日付本欄 CIAが新たな"Xファイル"とUFO調査方法を公開

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10841