映像作品のなかには、後から見直すと、未来を予見しているものがある。1972年から約1年間放映された特撮番組「愛の戦士レインボーマン」(原作・川内康範)もその一つで、今でも、その「予言」性がネット上で話題になることがある。

あらすじはこうだ。

日本の青年「ヤマトタケシ」は、インドの山奥で出会った老師のもとで修業し、「如来」から超能力を授かる。そして「己の欲を捨て、多くの人々のために尽くす愛の戦士」レインボーマンとなった。彼は、日本人抹殺を企む反日結社「死ね死ね団」と戦うことになる。

子供番組に不似合いなほど現実的な作戦

「死ね死ね団」の作戦は、子供番組には不似合いなほど現実的である。たとえば薬物で人々を自殺させる。邪教団を使って、職人を拉致して作らせた偽札をばらまき、日本経済を崩壊させる。産油国のタンカーを爆破して日本のエネルギー供給を断つ。人工の大津波を起こす――。

このストーリーをつぶさに見ると、最近まで年3万人台になっていた自殺者数や、邪教団オウムの暗躍、「偽札大国」北朝鮮による邦人拉致や、東日本大震災の大津波など、国難と符合する点が多い。また、「如来の力」や「愛」という言葉に象徴される宗教的な「正義」のパワーが国難と戦う、ということをも予見していたようにも感じられる。

また、「死ね死ね団」の首領「ミスターK」は、最後まで日本人皆殺し作戦の手を緩めない。山中で核兵器級の威力を持つ新爆薬の実験をし、日本各地へのミサイル攻撃を準備する。そして「処刑台につかなければミサイルを発射するぞ」と脅し、日本人の命を"人質"にヤマトタケシを十字架にかけようとまでするのだ。これは、日本を取り巻く北朝鮮の状況と一致している。

現実との不思議な符合――ミスターK

2016年1月の北朝鮮による水爆実験と、その後の弾道ミサイル実験の動きを見ると、「ミスターK」は、「ミスターKim」=「金正恩」であるかのようだ。金正恩守護霊への緊急インタビュー『北朝鮮・金正恩はなぜ「水爆実験」をしたのか』(幸福の科学出版)で金第一書記の守護霊は、水爆で日本人一億人の「皆殺しができる」と豪語している。

「ミスターKim」に対して、私たちは必要な対応をしなければなるまい。(賀)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『北朝鮮・金正恩はなぜ「水爆実験」をしたのか』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1612

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