アメリカのCIAが1940年代後半から50年代のUFO調査に関する新たな機密文書をホームページ上で紹介し話題を呼んでいる。

アメリカでは、過去に大ヒットしたUFOなどの超常現象にまつわる事件を描いたテレビドラマ『Xファイル』が今年1月に再開され、大きな話題となった。それを受ける形で、CIAはツイッターで、「私たちのXファイルの中を覗いてみて」「5つ(の文書)はモルダーに、もう5つはスカリーに」とつぶやいている。『Xファイル』に登場する超常現象に肯定的なモルダー捜査官と懐疑的なスカリー捜査官に触れたツイートどおり、それぞれUFO肯定論者とUFO懐疑論者が喜びそうなUFO調査の文書5つずつが、21日に公開された。

それらはアメリカに限らず1940年代後半から50年代前半のドイツ、スペイン、北アフリカ、コンゴなど世界で目撃されたUFOの調査文書だ。CIAのホームページには、情報公開法のもとに開示請求されたUFO文書のアーカイブがあり、その紹介も兼ねて、今回新しい10の文書が公開されたようだ。

◆CIAのUFOアーカイブ

http://www.foia.cia.gov/collection/ufos-fact-or-fiction

また、同じ21日のCIAのホームページには、「UFOを調査する10のヒント」も紹介されている。例えば、まずはUFO目撃を調査できる組織を作ること、調査の目的を明確にすること(50年代のCIAによるUFO調査の目的はソビエトの脅威など国防上の理由だった)、専門家に相談する、報告制度を作る、偽情報やUFOと間違えやすい他のモノと区別する方法論の確立、様々なテクノロジーを使った分析・実験、証拠集め、ジャンクな報告の排除など、それぞれ詳しく紹介されている。

日本国内でもさっそくあちこちのメディアが伝えているが、英ミラー紙は、「CIAはずっとUFOには関心が無いと言ってきたが、そうではなかった。」「本当はずっと真剣に調査してきたのだ。しかし、彼らの真の動機は誰も知らない」というUFO研究家の声を紹介。また、イングランドの地方紙コーニッシュ・ガーディアンは、残念なことに本物の"リトル・グリーン・メン"(エイリアン)の情報や、米政府はエリア51で本当は何をしているのか、など最も知りたい核心の部分をついた情報はない、と伝えている。

政府機関が小出しに小さなUFO情報を出してくるという、いつものパターンのようにも見えるが、何らかの戦略が隠れているのかもしれない。(純)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ザ・コンタクト』 大川隆法著

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